森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.09.13
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先日の森田理論学習は、学習の要点から「森田療法の人間観」だった。
まずここを読み合せた。
そして分からない点や感想を出し合って議論を深めてゆきたいと思っていた。
ところが16名もの参加者がありながら、質問、感想、意見はほとんど出なかった。
とくかくむずかしいというか、ストーリー性がないというか議論を深める糸口が見つからない。
それではこれで理論学習を終わりますということでいいのだろうか。
この学習の要点を学習の中心に据えて毎年繰り返しておられる集談会も多いのではないかと思う。そういう集談会では何も問題はないのだろうか。
この単元を担当している人から自分なりの体験を踏まえた話を付け加えて問題提起をして、要点を膨らませていくべきなのかもしれない。
これらの話は批判も多いだろうが、独断と偏見を交えて提案してみたい。


基礎編
1、 神経症とは何か、神経症の成り立ちについて
2、 森田理論学習が役立つ人、神経症の診断項目について
3、 今現在苦しみのどん底にある人への提言
4、 基礎的学習「神経質の性格特徴」
5、 基礎的学習「感情の法則」
6、 基礎的学習「認識の誤り」

応用編
7、 森田理論の全体像の概要説明
8、 生の欲望の発揮とは
9、 欲望と不安の関係性について

11、 事実本位・物事本位の生活態度の養成について
12、 治るとはどういうことか
13、 「まとめ」の仕方について

(付録)森田理論学習でよく使われる言葉の解説

このような項目で、要点が作られていると、連続性が出てくると思う。

私たちが学習したいと思っているのは、理論化されている森田理論である。
これなら毎年繰り返して学習すれば確実に力がついてくると確信している。

「あるがまま」と「純な心」は11での学習項目となる。
「森田療法の人間観」もほとんど11で学ぶ学習内容である。

その内容を仮に私が作るとすると、大幅に改定して、下記のようにしたい。
・まず前提として、事実にはコントロールできるものとできないものがある。
できるものはコントロールしなければならない。
だがほとんどは事実を受け入れ、服従するものが多いということをしっかり認識する。
・次に出来事や感情の事実から目をそむけないでよく見る。徹底して観察する。
・事実はできるだけ具体的に、詳細に、赤裸々に取り扱う。
・事実をよいとか悪いとかの価値判断をしない。事実を事実としてそのままに認識する。
・事実は必ず両面観、多面観で見るようにする。
・事実は4つに分類してみる。
①不安や恐怖などの感情
②自分の性格や風貌、ミスや失敗
③他人の仕打ち、他人の性格や風貌、ミスや失敗
④自然災害や経済変動など
・つぎに常に感じから出発する。森田理論でいう「純な心」の体得実践の説明。
・「私メッセージ」の体得と実践の説明。

以上が「かくあるべし」という思想の矛盾を抱えている人の取り組むべき課題であると考える。
事実を受け入れる。事実に服従する生き方を「あるがまま」というが、我々の目指す方向はまさにそのような方向であると思う。
森田療法の人間観というのはそういう生き方のことをいうのではなかろうか。





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Last updated  2016.09.13 06:54:16
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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