森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.10.30
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犬が腹をみせて寝転がることがあります。

骨格で覆われていない腹部やのどは動物にとっての弱点です。
それなのに他の犬の前や飼い主の前で腹を上に向けて寝っ転がるというのはどういう意味があるのでしょうか。
ネットで調べたところ、いろんなケースがあるようです。

1、「背中がかゆい」、「暑い! 」、「リラックスしている」、「眠い」などという時に腹を見せることがあります。
これらは他の犬や人間に対して何かメッセージを伝えようとしているわけではありません。
リラックスした結果として自然と仰向けになっているようです。この場合、あまり意味はありません。

2、「服従の腹見せ」とは、劣位にある犬が優位にある犬に対して「降参です!」という意思を伝え、怒りの矛先を納めてもらうときに見せる行動です。
儀礼的な行動が発達しているオオカミにおいて特に顕著で、典型的な体勢は仰向けに横たわり、耳を平らにし、背中を丸め、尻尾を後ろ足の間に巻き込み、動きを止め、視線を避けるというものです。この場合は命の危険を回避するために、無条件降伏を選んでいるのです。


3、「防御的腹見せ」とは相手の攻撃をかわすために取る防御姿勢のことです。
相手を油断させて、要領よく逃げようとしているのです。

4、「攻撃的腹見せ」とは噛み付く直前に取る攻撃態勢のことです。
相手を油断させて、隙を見て攻撃を仕掛けようとしているのです。

5、「遊びの腹見せ」とは、遊びに興じている犬たちの間で観察されるそうです。
リラックスして無心になって遊んでいる状態です。

6、「誘発的腹見せ」とは「もっと遊ぼうよ!」と相手を誘うときに見せる行動のことです。

7、「おねだりの腹見せ」とは人間との共同生活の中で学習した結果としての行動です。
例えば、仰向けで眠っている時に飼い主がやってきておなかをなでてくれたとします。
そのときの気持ち良い感覚と「腹見せ」という行動を結びつけて覚えた犬は、なでて欲しくなった時、自発的にお腹を見せるようになります。(ブログ「子犬の部屋」より引用)

普通は犬が弱点をあからさまにするのは、服従の姿勢を相手に示して攻撃を受けないようにしているのだと言われています。

判断を誤ると、対処を間違えるというケースが出てくると思います。
たとえば、服従の態度を示しているのに、近づけて無理矢理一緒に遊ばせようとすると、相手の犬に攻撃を仕掛けられて思わぬケガを負わせてしまうということにもなりかねません。

ひとつに決めつけるのではなく、今現在の状況や犬の特徴を見て正しく判断することが大切になります。
森田では決めつけるのはやめて、もっとよく観察をしなさいと言われます。
事実を無視して先入観で決めつけてしまうということは、特に注意したいものです。





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Last updated  2016.10.30 08:10:09
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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