森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.11.27
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カテゴリ: 行動のポイント
対人恐怖の人は思い違いをしているのではないかと思うことがある。

対人恐怖の人は他人が自分のことをどう思っているのか気になるという。
非難される。無視される。拒否される。虫けら扱いされると途端に不安になる。
そしてしだいに、そういう態度の人を敬遠するようになる。
そういう予期不安を感じる場所には顔を出さないようになる。

いつも自分のことを大事に取り扱ってくれないと、生きた心地がしなくなるのである。
いつも重要視されて、いつも一目置かれて、羨望のまなざしで見つめてほしいのである。

そのために普段どんな考え方をして、どんな行動をとっているのか。
人と比べてすごい能力を持っている。人のできないことをやり遂げてしまう実行力がある。

人のまねのできないことができる能力を身につけることが、人間関係を円滑に保つ唯一の道だと心得ている。
だから勉強でも、スポーツでも、その他、他人と差別化できるものを見つけると熱心に取り組むようになる。困難な道ではあるが、そのことに果敢に挑戦していくのが神経質者の特徴でもある。

私もその一人だった。私は一時国家試験を取りまくることに力を入れていたことがあった。
しかしそれは筋違いの努力であることは後で気がついた。
何年もかかっていくつもの国家資格を取ってみたものの、人から羨望の目で見られることはない。
それどころか、そんなにエネルギーがあるのなら、どうして仕事に振り向けくれないのかといわれるありさまだった。
私の目的は達成されたとは言い難く、無駄な努力に終わった。

普通の人を見ていると、私のように、人からよい評価をされたいという場合やり方が根本的に違うように思う。
それは周囲の人に喜ばれる小さなことを見つけて実行しているのだ。
それも常日頃コツコツと継続している。
私には人の役に立つことを見つけて実行するという考えは全くなかった。


たとえば、それを国会議員の行動に見る。
私は老人ホームや敬老会、町のイベントなどでの慰問活動などをしている。
するとある国会議員と一緒になる。またお会いしましたねという話になる。
国会議員は土日選挙区に帰ってはそういう場所に時間単位で顔を出しているのである。
その合間に結婚式や葬式などにも顔を出す。主だった支援団体にも顔を出しているという。

土日東京でのんびりと生活を楽しんでいるということは少ないのだ。
国会での議員活動とともに、地元民との地道なフレンドリーな関係作りが議員生活を継続するためには欠かせないのである。

国会議員の先生の顔を直接見て、握手でもされれば感激する人も多い。
雲の上の存在ではなく、友達感覚になってしまうのだ。
法案作り、地元への利益誘導なども必要かもしれない。
それと並行して、選挙民に寄り添っていますという親近感作りがもっと必要ということなのだ。

派手なホームランでなくてもよい。地道なヒットを数多く打ち続けることが、人望を高めて、評価され、結局は一目置かれるという目的を達成することにつながっているように思う。
人に好かれる、重要視されるというのは人の役に立つことにいつも目を向けて、休まずたゆまず努力する方が現実的であると思う。比較的成果に結びつきやすい。
私のように人のびっくりするようなことをして、驚かして人を引き付けようとするような料簡は自分も大変だが、考えているような成果は上がりにくい。





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Last updated  2016.11.27 19:40:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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