和田秀樹さんのお話です。
我が子が根気がない。集中力がない、飽きっぽいと感じる人がいます。
その場合、お母さん自身が「この子は勉強ができない」と短絡的に考えないことが重要です。
その子にあわせた勉強のやり方さえ身に付ければ、成績を上げる事は可能になるはずです。
重要なことは親が、子供の得意なことを見つけて、自信をつけてあげることが何より大切です。
その上で、集中できる時間が短い場合、正確に何分だったら子供が集中できるのかを、まず調べましょう。
そして、その時間が3分だったら3分間は頑張るように言って、勉強をさせてみます。
勉強を3分間にあったら区切って何か別のことをやり、しばらくしたらまた勉強を3分間・ ・ ・と言うように、 1回3分間の、 1日5回から始めて、だんだん増やしていきます。
このように集中できる間に、ドリルを1ページやるのも良いですし、計算のプリントを1ページやるのもいいですから、細切れの時間に勉強させてはどうでしょう。
また、動きながら記憶した方がやりやすい、というタイプの子もいるので、勉強するスタイルにはこだわらず、動き回りつつ勉強させてもいいと思います。
じっとさせることだけに執着するよりも、子供が勉強してくれること重視してください。
(頑張れる子の育て方 和田秀樹 学研パブリッシング 176頁より引用)
やる気が起こらない、飽きっぽいとか集中力がない、といった事は大人にでもあります。
そんなときどうすればよいのか。森田先生はこんな話をされています。
中学時代は数学が苦手で、手を出すのが億劫で、やさしいものだけ手をつけていた。
そこで、数学は5分間だけでよい。いやになったらすぐやめることにして、とにかく取り掛かるという風に自分を騙すつもりでやり始めた。そうするとつい興味が出てきて、勉強が苦しくなくなった。
神経質者はやる気が出るまでなかなか手を出さない傾向があるか、仮に手を出す。
いやになったらいつでも中止と言うつもりで手を出すと言うことが大切です。
(森田全集第5巻 445頁より引用)
神経質者は嫌なことを取り除いてから、手を出そうとする。
苦しいながらも勉強するの従順という。
その従順は、最初はほんのフリをするだけでもよい。
とにかく、実行しさえすれば、心のうちの感じはどうでも良い。
これを気分本位を捨てて事実本位になるというのである。
また同じ作業を長時間行っていると体が疲れてくる。
また緊張状態が緩んでだらけてくることがある。
そんな時に疲れたからといって睡眠をとったりすると、実にもったいない。
立ち仕事や体を動かす仕事をしていた場合は、頭を使うような仕事に切り替えてやるとよいと言われている。
すると、今まで酷使していた部分を休めることができ、また新たな緊張状態が生まれてくる。
臨床心理士の岩田真理さんは、家事など、 30分おきに仕事を変えていくと能率が上がると言われています。
森田先生が「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にあり」というのはこのことだと思う。
これを生活に応用すると、疲れを感じずに、実に多くの仕事ができる。
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