森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.03.09
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カテゴリ: 身近な社会問題
ブータンという国は人口は約69万人です。
面積は九州とほぼ同じです。
ブータンのGDPは14億ドルです。
ちなみに日本のGDPは5兆8553億ドルです。
国民の幸福度ランキングを見るとブータンは世界8位です。
それに対し、日本は90位です。

ブータンの人たちはあまり残業をしません。
ブータンのお役所の勤務時間は8時~14時までです。
全員が揃うのは9時過ぎで、 13時を過ぎるとほとんどの人が帰宅の準備を始めます。

ブータンの人たちは、こう言います。
「だって、残業をしたら、家族と一緒に過ごす時間が減ってしまうじゃないか」
幸せに暮らすためには、仕事を懸命にやるよりも、家族と過ごす方が大切なのです。

ブータンは全労働人口のうち、およそ6割が農業に従事しています。食料自給率はほぼ100%です。
ある農村で海外協力隊のアドバイスのおかげで、米の収穫量は例年の2倍近くまで上昇しました。
ところが、その翌年、隊員がそのものを訪ねてみると、水田には苗が1本も植えられていませんでした。
「なぜ、植え付けをしないのですか? 」と尋ねると、
「おかげさまで、今年の分までお米が取れましたので、こうしてゆっくりと家族と一緒に過ごすことができています。来年また頑張りますのでその時はまたよろしくお願いします」

海外青年協力隊の隊員がある方に、こう言いました。
その方の水田は集落から1番遠いところにあります。
「我々が土地を開拓するから、もっと集落の近くで稲作をやればいい」

私がその水田の手入れをやめたら、みんなが困ってしまう。

ブータンには険しい峡谷がたくさんあります。
ブータンを訪ねたある国の高官が、 「ここに橋をかければ移動時間が大幅に短縮されて便利になるだろうから援助しましょう」と申し出てくれました。しかし、住民たちはそれを丁寧に断りました。
「この峡谷に橋がかかれば生活が便利になります。でもそうなると、今まで交易をしてきた隣村と疎遠になってしまう。隣村の困ることはしたくないのです」

ここ最近、ブータンにも先進国の消費優先の波が押し寄せています。


私たちは日本に住んで生活のために毎日あくせくと働いています。
貨幣経済に飲み込まれて、1日たりともお金と無縁な生活をすることができないからです。
それが当たり前の生活だと信じて疑いません。
ブータンの国の人たちが持っている他人を思いやる気持ちや心豊かに生活を楽しむという気持ちは忘れがちになっています。
私は消費大国日本で、ブータンの人のような実りある人生、味わいのある人生を目指すにはどうしたらよいのか、森田理論に沿って考えてゆきたいと思っております。





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Last updated  2024.04.07 10:59:37
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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