森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.07.30
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胃にはピロリ菌(ヘリコバクターピロリ)のような強酸性の環境下に耐えられる菌が常在しています。

でもよく考えてみてください。ピロリ菌は昔から自分たちの胃の中にいたのです。
そして一定の役割を果たしていました。
胃壁を柔らかくしてくれているし、胃酸の逆流を抑えてくれる働きです。
普段は体によいことをしてくれているわけですが、体や心が弱ってくるとそのピロリ菌が暴れ出して、慢性胃炎や胃潰瘍になり、放っておくとガンになることもあるわけです。

人間は人間にとって不都合なことがあるとすぐに対症療法で処理しているのです。
するとピロリ菌はいなくなったけれども、今度は胃酸の逆流等の困った症状が出やすくなるのです。
別の問題で悩むことになります。

新たな問題は今までよりも、解決するために多くの労力や時間がかかることが得てしてあります。
これを本末転倒と言います。胃の場合でいえば、バランスが崩れて、問題が問題を生み出して対応に苦慮するようになります。本来は、胃炎や胃潰瘍の原因を取り除くことが先決です。
多くはストレスや人間関係等でしょうからその改善を図ることです。
さらに食事内容を見直すなどして抜本的な対応が望まれることです。

これは農作物を作るときにも同じことが起こります。
例えばトマトが儲かるからといって同じ土地で大量の化学肥料を使い、何回も連作していくと、連作障害にかかり、病気が増えて収量は激減します。
そこで一般的には土壌消毒をして悪い細菌をみな殺しにしてしまいます。
クロールピクリンなどの薬剤を使えば土壌細菌は全滅にできます。
でも一時は回復して成功したかのように見えますが、対症療法を行っている限り抜本的解決にはなりません。
またすぐに悪い菌で汚染されてしまいます。しだいに無駄なお金と労力を費やすことになります。
ここで視点を変えて土作りや輪作を考えて実施すれば、労少なくして多くの果実を手にすることができます。対症療法はその場限りのものです。


森田先生は神経症が治るのは、人生観が変わったから治ったのだといわれています。
物の見方、考え方を原点に返って見直すためには、森田理論の学習をしていくことが大切だと思います。





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Last updated  2017.07.30 06:30:12
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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