森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.10.29
XML
カテゴリ: 行動のポイント
今月号の生活の発見誌の体験談に次のような記事があった。
私は集談会で恐怖突入の大切さを学び、症状の苦痛にうめき声をあげながら部屋の掃除、トイレの掃除、風呂の掃除、台所の掃除、シャワーなどを浴びたりしました。
森田療法の形から入る、健康な生活をするというのは、苦痛にうめき声をあげながらやるものなんだなあと実感しました。
そうまでしなければ神経質症というものは治らないものなのかと不満を抱きながらも、集談会に出席し、発見誌で学んだ超低空飛行を続けました。
私が今までの自分を振り返ってみて、神経症まっただ中に1番役に立った事は、 「試してみる」ということだったと思います。
形から入る、健康人らしくすれば健康人になれる。
何でも試しにやってみるということが、素直ということであり、いつの間にか恐怖突入もできてしまって、精神交互作用も破壊され、 ヒポコンドリー性基調も陶冶されていくのだと思います。
「試した時点で大成功」これなら気楽に行動できますと言われている。

この話は第一段階目の神経症が治るということをわかりやすく説明されている。

まさにこの方と同じです。それを筆ペンで書いて机の前に貼り付けて実行に移しました。
集談会の前になると、その進行状況がどうだったのかを整理していました。
集談会では、実践課題の発表コーナーというのがありました。
今まで布団をあげなどはすべて妻に任せていましたが、その後は現在に至るまで自分が行っています。
集談会では、 「靴がそろえば心がそろう」というスローガンを教えてもらいました。
それまでは注意や意識が対人恐怖の症状のことばかりに向いていました。
この体験により、目の前の日常茶飯事に取り組むことによって、多少なりとも症状のことを忘れることができました。
この経験は、森田理論でいう恐怖突入でしょうが、私にとってはそういう意識はありませんでした。
先輩方のアドバイスに従って、やろうと思えばすぐにできることばかりだったのです。

そのうち実行する力がついてきて、実践課題だけでは物足りなくなってきました。
その頃ちょうど生活の発見誌に、「紙きれ法」が紹介されました。

それを時々取り出して片っ端から処理していくというものです。
この頃になりますと、いろんな気づきやアイディアなどがたくさん頭の中に浮かんでくるようになりました。
最初のうちは、できるかできないかは度外視して、とにかくストックを増やすことに重点を置きました。
急にやることなすことがキメ細やかになりました。メモしたことの全てができたわけではありません。
70%くらいできれば十分だと考えていました。


仕事ではやりやすい仕事、すぐにやらなければいけない仕事を重点にして数をこなすようにしました。
次に、納期や仕事の重要度に応じて臨機応変に仕事の組み合わせを考えるようになりました。
難しい仕事のように思えても、単純な仕事が組み合わさっているだけのように思います。
その時その場でやるべき仕事をきちんと丁寧にこなしていると無駄な余計な仕事は発生しないように思います。
その体験をもとにして、「仕事に追われる人と仕事を追っていく人」の違いについてまとめてみました。
これは、このブログですでに投稿しましたのでご覧ください。
神経質性格の小さなことか気になるという特徴を活用して、細かい雑事をいい加減に扱わないで、宝物のように扱うということに尽きると思います。
例えば1枚の納品伝票でもお金のように扱うようになると、仕事の出来栄えが格段に向上しています。
この実践によって、自分も仕事に対して自信が出てきて、人にも喜ばれ、一石二鳥であったと思います。
今現在、神経症で苦しんでおられる方は、尻軽く動けるようになるということが、神経症治癒の鍵を握っていると思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.10.29 06:30:17
コメント(0) | コメントを書く
[行動のポイント] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: