森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.12.08
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私は、森田理論の習得期間を、おおむね3年と見ている。
短期集中型をオススメしているのである。
これが5年も10年もかかると、途中で投げ出してしまう可能性が高くなると思う。

1年目は基礎的な学習である。
神経症の成り立ち、神経質性格の特徴、感情の法則、行動の原則、認識の誤りなどの学習である。
学習の後で、体験発表などで自分の経験と突き合わせていく作業が必要となる。
合わせて、自分の生活の中で活用できることは、早く取り入れるようにする。
全部でなくても1つでも2つでも構わない。

2年目に入ると応用編の学習に入る 。

これはいわば、詳細な地図を携えて森田理論学習に取り組むようなものである。
森田理論を俯瞰してみると次の4つの大きな柱がある。

1 、生の欲望の発揮

2 .不安と欲望の関係・精神交互作用による症状の固着

3 . 「かくあるべし」の発生と苦悩の始まり

4 .事実本位・物事本位の生活態度の養成

内容をくわしく知りたい人は、ホームページ「森田理論学習のすすめ相談室」(morita1.webnode.jp)からメールしてくだされば、折り返し資料をメールいたします。
ここには見やすい図解がついている。
これを見ていると、治るとはどうすればよいのかはっきり分かります。
また自分の学習や実践の努力目標が見えてきます。

3年目に入ると、今までの学習の上に立って、本格的に実践・体験学習に入る。
生活の中に活用していかないと、森田理論は宝の持ち腐れとなる。
やみくもに取り組むよりも、自分に合わせて焦点を絞った方がよいと思う。

この学習ステップで「かなめ」となるのは、 2年目の「森田理論の全体像」の学習であると思っている。
森田理論学習では、一般にはなじみのないキーワードは頻繁に使われている。

この学習によって、森田理論の全体の中で、どの部分の学習をしているのか、あらかじめよく分かるようになる。
全体の森田理論の枠組みを意識しつつ、学習しないと、学習のための学習で終わってしまう可能性が高くなる。ですから、森田理論全体像を図示したものを手元に置いて学習することが大切になる。
私は机の前に図解したものを張り付けている。これをいつも眺めて学習場所を確認している。

1 、「生の欲望の発揮」に該当する森田のキーワードは次のようなものがある。
生の欲望、なりきる、感じを高める、無所住心、不即不離、変化に対応する、物の性を尽くす、運命を切り開く、唯我独尊、努力即幸福


とらわれ、はからい、精神拮抗作用、調和・バランス、精神交互作用、手段の自己目的化などがある。

3 . 「かくあるべし」の発生と苦悩の始まりに対応するキーワード
かくあるべし 、思想の矛盾、理想主義、完璧主義、コントロール欲求などがある。

4 .「事実本位・物事本位の生活態度の養成」に対応するキーワード
純な心、あるがまま、自然に服従、事実唯真、事実本位、物事本位等があります。

「森田理論の全体像」の学習では、4つの大きな柱の相互の関連性の学習が欠かせない。
それが理解できたら、その4本の柱をもっと深く掘り下げて学習していく。
そして、今あげた森田のキーワードで補強していくという順序になります。
家の骨組みがしっかりと出来上がった後で、壁を塗って総仕上げをするようなものである。
このブログを見ている人は、是非森田理論を自分のものにしてほしいと思っている。
そうすれば人生90年といわれているこれから先の人生が味わい深いものになるはずだ。





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Last updated  2017.12.08 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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