高良武久先生はヘビースモーカーであったらしい。
奥さんが何度もやめるように言ったが止めなかった。
というよりも、止められなかったようだ。
高良先生は自伝で次のように告白している。
「私は、タバコは高校生時代から吸っていた。今から
16
年前にやめました。それはたばこの害がある程度はっきりデータが出たから、これではいけない、と決心して、一切やめましたけれども、やめた当座は、吸いたいという気持ちは抵抗し難く起こってきます。衝動的になります。ことに、条件反射といって、こういう場合にはタバコを吸ったという場面になると、ものすごく吸いたくなります。この吸いたいという気持ちは、どうすることもできない。不可抗力です」
結局高良先生がタバコをやめたのは、胃潰瘍の手術をして大変な目にあってからだった。 「吸うか、吸わないかということは、我慢すれば吸わないでおられるものです。非常に我慢がいる。それを何日か続けていくうちに、1週間、2週間、1か月と経つうちにだんだん慣れてきて、吸わないで慣れてきて、吸わないことにも我慢しやすくなってきて、しまいにはタバコという観念が浮かんできても、吸いたいという気持ちは伴わなくなる。それで禁煙が成功したことになる」
これは強迫観念とよく似ている。強迫観念に伴って余計な行動をするのが強迫行為だが、強迫行為をしないということは、非常につらいことだけれども、我慢を続けていれば、しだいに強迫観念的な考えが浮かんできても、それを行動に移さないでも、つらくなくなってくる。そのような生活を続けていけば、強迫観念は単なる雑念に変わってしまうものだ。
(
高良武久 森田療法完成への道 岸見勇美 元就出版社 196ページより引用
)
タバコは依存性がある。
高良先生は胃潰瘍の手術がきっかけになったといわれている。
森田先生もタバコを止められたが、そのきっかけは、喘息で息ができなくなるという苦しみがあったからだといわれている。
私は以前パチンコ依存症になりかけたことがあった。お金をドブに捨てるようなものだというのは頭では分かっていた。
でも欲望に負けてどうしても足がパチンコ屋に向いてしまっていた。
それから抜け出たのは1日1000円しか持たしてもらえなくなってからである。
禁断症状が出て苦しいが、これではどうしようもない。
これを解決してくれたのは、時間の経過であった。
1か月も経つとだいぶ落ち着いてきた。
今では10年以上もパチンコをしていない。しようとも思わない。
生活が破たんし、離婚して家族がバラバラになって初めてパチンコの弊害が身にしみてわかったという人もいる。何とかその前に抜け出す手立てが必要だと思う。
依存症から抜け出したい人は、自分はもう制御能力がなくなっていると白旗を上げることが大切だと思う。自力脱出はほとんど無理なことだ。
白旗を上げたうえで、医療機関などの第3者に相談することだ。
そして自助組織に参加して悩みを共有する人たちで助け合うことだと思う。
アルコール、ネットゲーム、ギャンブル、買い物、セックス依存症など幅広い。
痛い目に合わないと分からないという人もいるが、痛い目にあった後ではすでに時遅しという場合もあると思う。
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