森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.04.03
XML
カテゴリ: 行動のポイント
「楽したい、人が見てなきゃサボりたい」という川柳がある。

我々人間は、片方で大きな夢や希望を持って、努力精進したいという気持ちを持っている。
ところが、その気持ちとは裏腹に、楽をしたい、サボりたいという気持ちも相当強い。
嫌な思いをすることは避ける。苦しい事には手をつけない。努力しなければならい事はやらない。
自分のエネルギーの消耗はできるだけなくしたい。
親の遺産が入ったり、高額な宝くじに当たったりすると、仕事などはしないで美味しいものを腹一杯食べて、欲しいものはなんでも取り揃えて、面白い事、楽しい事ばかりをやって生活したい。
生きる為に必要な日常茶飯事は、お金を出して人に依存すれば何とかなるはずだと考える。
いくら森田理論学習で「生の欲望の発揮」が大切であるということが理解できても、このような安易な誘惑にすぐに流されてしまう。これは誰もが陥りやすい素直な気持ちなのではなかろうか。

神経症者は、生の欲望の発揮が蚊帳の外になり、不安、恐怖、違和感、不快感を取り除くことばかりに神経をすり減らしている。

今度は人間本来の本能ともいうべき「楽したい、さぼりたい」などの気持ちとの格闘が待っているのである。安易で楽な方向に流れていってしまえば、人間本来の素晴らしい人生を謳歌することは難しい。

安易で楽な怠惰な方向に流されないためにはどうしたらよいのだろうか。
人間は油断をすると、すぐに安易な方向に流されてしまう存在であることをしっかりと自覚することが必要であると思う。
それを打ち破るためには、尻軽に行動できるような習慣づくりをすることである。
やろうかどうか迷ったときは、やる方を選択するようにしたいものだ。
神経質者は納得しないと行動しないという特徴がある。
すぐ動けるようになるということは、ひとつの能力である。
その能力を獲得する必要がある。何度も繰り返して身に付ける必要がある。

次に、目の前の事実をよく観察するという生活態度を身につけることが大切なのではないだろうか。
事実がよく見えるようになってくれば、興味や関心が湧いてくる。発見や気づきがある。
そうすれば、課題や問題に対して工夫やアイデアなどがを思いつくようになる。

創意工夫ができるようになれば、ますますやりがいが出てくる。
森田理論では、感じを高める。ものそのものになりきるということだ。
そうなれば楽な怠惰な方向に流されてしまうことは少なくなっていくと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.04.03 06:30:14
コメント(3) | コメントを書く
[行動のポイント] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: