変化を好まないものは成長しません。
プロ野球選手は成功体験を繰り返してきた人たちの集まりなので、壁にぶち当たってしまうと、元に戻そうとしてしまい、母校に帰って指導を仰ぐ選手がよくいます。
私に言わせると意味がないと思います。
なぜなら、アマチュアとプロはレベルが違うからです。
違うからこそ、変わらなければならないのに、原点回帰してしまっては、元も子もないのです。
イチローが毎年バッティングフォームを微妙に変えて言っていることは有名ですが、かつてあんなにも賞賛された振り子打法といわれた打ち方は、今ではほとんど原形をとどめていません。
つまり、一流は変化をする。いろいろとトライする。
可能性のある事は、どんどんチャレンジしていくのです。
(古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術 古田敦也 朝日新聞出版 186頁より引用)
森田先生は「変化対応」「流動変化」という事について、宇宙の話をされている。
宇宙は絶えず猛スピードで動いている。
すべての天体が絶えず動き回り、引力と遠心力のバランスの上に宇宙が成り立っているのである。
月は絶えず地球の周りを回っている。その地球は1年をかけて、太陽の周りを1周している。
その太陽系は銀河系の中心に対して、秒速300 kmというスピードで、 2億年をかけて1周しているという。
私たちの住んでいる銀河系から200万光年の彼方にはアンドロメダ星雲があり、お互いの引力で、秒速275 kmの猛スピードで絶えず接近しているそうです。
この2つの銀河は将来合体して1つになる運命にあるそうです。
この流動変化、諸行無常という自然の法則は、精神世界にも貫徹されています。
どうすることもできない不安や恐怖、違和感、不快感などは、いちいち立ち止まってそのつど解消して、次に進むという余裕はないのです。自然の法則に従えば、それらを持ったまま、目の前のなすべきことに取り組んでいくということが、理にかなっているのです。
変化に対応した生き方の事を岩田真理さんはサーフィンに例えて説明されています。
サーフィンでは、サーバーは「波」という、動いているものに乗っかっているのです。
常に波の様子を読まなくてはいけません。
波はその日の天候によって変化し、動き、下手をするとサーバーを飲み込みます。
サーファーにとっては一瞬一瞬が緊張です。
波を読み、波の上でバランスを取り、波に乗れれば素晴らしいスピード感が体験できます。
自分の力だけではなく、勢い良く打ち寄せる波の力を自分のものにして、岸まで疾走することができるのです。
人生の波に乗るとは、一瞬一瞬、緊張感を持ち、周囲をよく観察して、その時その時で適切な判断が取れるように努め、自分の生を前に進めていくことです。感情の波は上がったり下がったりします。
無理に反発しないで、動きに合わせて、その波に乗っていくことが、自然に服従するということです。
その生き方が一番安楽な生き方となります。
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