今日は、 4つの手法のうち「実践・実行手法」について見ていきましょう。
これは森田理論学習の中でさかんに言われていることです。
他の手法に比べると即効性があります。
しかし、この手法だけに頼っていると、思ったような効果はありません。
この手法も、 4つの手法のうちの1つだと思って取り組むことが大切です。
私は、実践・実行・行動のレベルを8つに分けました。
1から順番に徐々にレベルアップしていくことが大切だと思います。
これは人によって取り組む課題が違っているからです。
レベル1 、気が進まなくてもいやいや、しかたなく手足を動かしていく。森田では「月給鳥」という鳥になったつもりで会社に出かける。家事では超低空飛行を心がけるなどと言います。
レベル2 、実践課題を作って取り組んでみる。布団あげ、部屋の掃除、靴磨き、風呂の掃除、トイレの掃除、車の洗車、ペットの世話、草花などの手入れ、家庭菜園、地域の活動、趣味、運動などの課題を作って取り組んでみる。
レベル3 、気づいたことを逃さないようにメモして課題のストックをためていく。
そして、できることから手をつけていく。雑仕事、雑事を大切にする。
コツはものそのものになりきるって行うということです。注意点は、今できる事は1つしかない。
完全にこなそうと思わず、 6割できればよしとする。変化に臨機応変に対応して、優先順位を意識する。これは森田理論では、 「無所住心」の考え方です。
レベル4 、規則正しい生活を心がける。自分の不安や心配事よりも仕事、勉強、家事、育児に力を入れていく。
レベル5 、物、自分、他人、お金、時間をできるだけ有効に活かして使う。森田では「ものの性を尽くす」と言います。
レベル6 、人に役に立つことを見つけて行動していく。
レベル7 、好奇心を活かして、興味がある趣味などに取り組んでみる。仲間との交流の体験を持つ。一人一芸を身につける。
レベル8 、大きな目標、課題を設定する。コツコツと尻な努力を重ねていく。目標達成に向けてチャレンジしてみる。
神経症に陥っている人は、まずレベル1からレベル4までに力を入れましょう。
まずこの段階までを軌道に乗せることが大切です。
その結果を集談会などで発表し、先輩方からアドバイスをもらい、次のステップへと進んでいくことで成長していくことができます。
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