森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.08.08
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
カーネギーの言葉に「不足しているものを数えるな、恵まれているものを数えてみよう」というのがある。欠点を修正することよりも、むしろ長所に光を当てて磨き上げるということである。

陸上競技では、マラソン向きの選手と短距離向きの選手は筋肉のつき方からして全く違います。
マラソン向きの選手が自分の得意な面を忘れて、短距離の練習をしたところで成果が上がりません。
自分の得意な面に焦点を絞って伸ばしていくことが、生きがいにつながってゆきます。

プロ野球選手は、球を遠く投げること、球を遠くへ打ち返すこと、速く走ることなどは、天性のものであって、後からいくら鍛えても身に付ける事はできないそうです。
ただプロの世界へ入っていく選手でも、 3拍子揃って超一流という選手はあまりいません。
それでもプロの世界へ入ってくる選手は何かしら優れた面を持っている。
3つのうちの1つは見るべきものがある。
ホームランを打つような事はできないが、バットに当てることが上手な選手もいます。

打つことは苦手だが、守備だけは天下一品の選手もいます。
相手ピッチャーや相手バッターの癖を見つけるのが上手な選手もいます。
ベンチにいて仲間を鼓舞するのが上手な選手もいます。
プロ野球の世界では、それらのうちの1つが他の選手よりも上回っていると、生き残っていくことができる場合があるのです。
他はどうでもいいと言っているのではない。他は人並みか、人よりある程度劣っていても構わない。
ここで最も重要なことは、他の選手と差別化できるアピールできるものを何か1つでも身に付けているということである。
ですから、自分の恵まれている長所を伸ばしていくことに力を入れていくことが欠かせないのである。
これを怠って、欠点を修正していくことばかりに力を入れていると、長所は次第に見劣りしてくるようになる。つまり平凡な選手に成り下がってしまう。
そうなればプロ野球の世界から弾き出されてしまうのです。

我々神経質者は、鋭い感性を持っている。他の人が気づかないような細かいこともよく気がつく。
反省心が強く、分析力があり、責任感があり、粘り強い。

これらを自覚して、さらに磨きをかけて、これで勝負していくという覚悟を決めることが大切である。
これが神経質者を活かす道であり、これ以外に自分を活かす道はないのではないか。
神経質性格には、小さなことに取り越し苦労をする。小さなことにいつまでもとらわれてしまう。
自己内省ばかりで外向きにならない。
「かくあるべし」で自分や他人を縛り上げてしまう。などのマイナス面の特徴もある。

ある程度修正していかなければならないが、基本的には性格のプラス面に光を当てて存分に活かしていく方向を目指さなければならない。

私たちは森田理論の「神経質の性格特徴」を学習している。
これが理解できたならば、後は自分の性格を実生活の中で生かしていくことを実践していかなければならない。
理解できても、仕事や実生活の面で活かすことができなければ、残念な人生で終わってしまうこと肝に銘じておきたい。





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Last updated  2018.08.08 06:30:14
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