他人の言動にカッとなりすぐに切れてしまう人がいます。
これが夫婦の間で起きると、喧嘩が絶えなくなります。
私はカッとする性格は感受性が強い人だと思います。
感受性が強いということは、悪いことばかりではありません。
周囲のことに敏感に反応できますので、音楽や文化、芸術をより深く味わうことにもつながります。 我々神経質者に備わった優れた性格特徴だと思います。
だからこの鋭い感受性はまだまだどんどん伸ばしていかなくてはなりません。
ただ人間関係ではこの鋭い感受性が裏目に出やすいということも事実です。
不快な感情にすぐに対応して、何とかしないと、自分の精神状態がおかしくなってしまうと思うのです。 相手に負けてしまうことにこだわる人もいます。
そんなことがあるといつも相手の言いなりになってしまう。
そんなことは自分のプライドが許さないなどと思ってしまうのです。
この問題の解決のヒントは森田理論学習が教えてくれました。
怒りの感情は自然現象なので、自分たちの意志の自由がありません。
怒りは行きつくところまで行きつかせるのが原則です。手出し無用です。
その間は不快感に対して我慢して耐えるしか方法がありません。
そういう態度をとったからといって、感情が暴れ馬のようになって収拾がつかなくなることはありません。 むしろその反対です。穏やかな気持ちになれるのです。必ず時間が解決してくれるのです。 不快感は勢いよく一山登りますが、登りきると下るしかないのです。
それを信じて行動できるかどうかがカギです。その後の展開を大きく左右します。
ただ森田を学習したからといって一挙にものにできるようなものではありません。
一進一退を繰り返して身につくものです。
失敗している人を見ていると、まだ山を登り切っていないのに不快感の火消しをしているのです。
その方向は、不快感に向かってどんどん灯油をまいているようなものです。
それでは不快感が収まるどころか、どんどん火が燃え盛ってしまうのです。
後に残るは後悔と気まずい人間関係です。
交通事故は一瞬で起こりますが、再起するためにはとてつもなく長い時間がかかります。
それと同じことです。だから感情には深入りしてかかわらないことが肝心です。
ここでもう一つ大事なことは、不快感を何とか持ちこたえながら、目の前の仕事や日常茶飯事などにイヤイヤ手を出していくことです。
そちらのほうに早めに注意や意識を切り換えることが大切です。
すると不快感で大やけどを回避できるのみならず、日常生活も前進していきますので、めでたしめでたしという状況が訪れるのです。
この2つがセットとして行動・実践として行われるようになった状態が森田が目指しているところです。 これが身についた人は、森田の達人に一歩近づいている人だと思います。
怒りに対する対応方法を見直す 2025.11.25
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悔しいという感情は味わうもので発散する… 2025.11.23
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