森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.10.15
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ある人の子供さんは、小さい時から運動能力が高く、小学校に入学する頃に、親の影響で剣道を始めたそうです。
その成長には目を見張るものがあり、子供はどんどん強くなっていきました。
子供は強くなるにつれ、親は子供以上に子どもの剣道にのめり込んだそうです。
どんな協力も惜しまず、もっと強くなることを求め、親は夢中だったそうです。

そんななか、どんな試合でも勝ち進んでいた子供に、 1つの成長のピークがきました。
思うように伸びなくなってきたのです。
誰にでもある試練の時です。親は子供を叱咤激励しました。
すると子供は、親のために剣道をやるのはイヤだと、さっさとやめてしまったのです。
周りからは、せっかくの才能がもったいないと説得を受けたようですが、厳しい練習に耐えるだけのやる気はないと言ったそうです。やる気を横取りされて、努力だけを求められる子供は、自分がやりたくてやっているものさえ、まるで親の為にやっていることになってしまいます。

自立とは、自分の意志で選び、自分の意志で行動を起こすことです。
親の意志でやらされていると感じると、やる気がなくなるのは当然かもしれません。
(子どものやる気のコーチング  菅原裕子  php研究所  85頁より引用)

同じ大きな目標を目指すにしても、子供が親に指示されて取り組むのでは、やる気が萎えてしまいます。
子供自身が目標を立てて取り組もうということになると、俄然やる気がどんどん大きくなっていきます。
子供にどんな大きな能力があろうとも、親が子供以上に舞い上がっては、子供にとってはマイナスの効果しかないということでしょう。これは子供が親に思うがままにコントロールされているという気持ちが出てくるからではないでしょうか。
子供の意欲が高まって行く前に、親が子供に「かくあるべし」を押し付けているのです。
「かくあるべし」を押し付けるという事は、現実を受け入れることができなくなるのです。
現実や事実を批判し、否定するようになるのです。
反対に、どんなに問題を抱えていても、現実を受け入れて認めてくれると、その人を信頼するようになります。安心して、目の前の課題に向かって努力できるようになります。
親は、子供にどんな素晴らしい能力があっても、それに浮かれて、子供以上に舞い上がってはいけません。





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Last updated  2024.04.07 13:20:59
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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