森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.10.28
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お嫁さんとお姑さんが同じ屋根の下に住んでいると、対立することが多くなるようです。
お姑さんはお嫁さんの掃除、洗濯、料理、子育て等をよく見ています。
完璧主義のお姑さんは、何かにつけて気になるようです。
それを平気で口に出して指摘する人もいます。
お嫁さんにとっては、自分は何もしないで、ケチをつけるお姑さんがうっとうししくて仕方がありません。どうしていつも私のやることに意地悪ばかりするのかと、反抗的になります。
夫に相談しても、自分よりも母親の立場に立って、自分を擁護してくれることがありません。
こうなると、家庭の中の人間関係はギクシャクしたものになります。
お嫁さんはいつもイライラして反抗的な態度になります。
子供やペットの犬にも八つ当たりするようになります。


これを森田理論で考えてみましょう。
お嫁さんは、お姑さんがいつも意地悪な態度で自分を批判していると思っています。
上から下目線で自分の行動を監視して、否定ばかりを繰り返している。
自分はお姑さんにいいようにコントロールされている。
お姑さんは支配者で、自分は奴隷のような存在である。
この認識はほぼ間違いないものであると思っている。

森田理論で言うとお姑さんが自分に対して、毎日「かくあるべし」を押し付けている。
自分のやることなすことケチをつけるばかりで、自分は精神的に追い込まれ、気が狂いそうだ。
こういう時、森田理論では「事実から出発せよ」と言っています。
この場合、事実とは何か。例えば、掃除が終わった後、 「まだゴミが残っている」と言われた。
おばあちゃんは、事実を指摘しているだけなのです。それなのにお嫁さんは、事実を確かめようとはしないで、すぐにまたおばあちゃんが意地悪なことを言ったと思っているのです。


そうすると、お姑さんがその場所を教えてくれる。
その場所を確かめてみる。たしかに掃除機をかけ忘れたところだ。
おばあちゃんに感謝しなければならない。「おばあちゃん、教えてくれてありがとう」
すぐに掃除機をかける。おばあちゃんも納得する。「素直な嫁だ。家にふさわしい嫁だ」
事実から出発すれば、お嫁さんもお姑さんに対する反抗心がでてこないので、精神的にとても楽である。


自分のミスや失敗で問題が発生しているならば、素直に謝り、すぐに改善策に移れる。
ところが、自分のミスや失敗に対して、相手の批判的な反応に注意や意識を向けていると、対立的な人間関係の問題にすり替わってしまう。そこには目の前のミスや失敗は放置されたままになる。
これはボタンの掛け違いが起きているようなものです。
森田理論を学習した私たちは、常に事実をよりどころとして生活をしてゆきたいものです。





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Last updated  2018.10.28 06:30:13
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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