森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.11.11
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いくら欲しいものがあってもお金がなければ我慢しなければなりません。
本能的な欲望も、ところ構わず行動すれば、犯罪者になってしまいます。
また食べていくためには、気が進まなくても、我慢して仕事をしなければなりません。
子育ては気苦労が多いものですが、つらいからといって放り投げるわけにはいきません。
これらの欲望は理知の力で制御する必要があるのです。
強い欲望の追及にあたっては、もともと人間に備わっている制御機能を活用する必要があるのです。
これは森田理論でいう欲望と不安の調和をとるということです。

耐える、我慢する経験を子供の頃から身につけさせる必要があります。
では、どのように行うのか。

そして、欲しいものがあると、 「これ買って」と言います。
「ダメです。戻してきなさい」と言うと、だだをこねます。
中には床に座り込んで泣き叫ぶ子供もいます。
小さい子供さんを持つお母さんは苦労されていると思います。
しかし、これは、裏を返せば、子供に社会のルールを教え、耐えたり我慢する体験を積ませることになります。

子供は3歳前後でしたら、スーパーに入る前に、腰をおろして、子供と視線を合わせ、両手を握って、次のように話してみましょう。
「お店にあるものは、あなたのものではなくて、お店のものなの。だから触ったり、汚したりしてはいけないのよ。もしやったら帰るからね」
しかし、子供は母親が言った事を、 「うん、わかった」といいますが、すぐに忘れてお店のもの触ったり、店内で騒いだりするものです。
こんな時は、ガミガミ叱るのではなく、買い物の最中でも、やめて子供の手を引いて帰りましょう。
先に注意しておいたのですから、連れて帰っても理不尽ではありません。。
母親が毅然とした態度を示すことが、我慢できる子供になるのです。


このような対応は、 子供の将来になりません。
欲望が叶えられないことでも、ゴネればなんとかなるものだと思わせてしまいます。
みすみす教育の機会を逃しているのです。
忍耐力や我慢強さは獲得することができなくなるのです。

これは、電車やバスに乗るとき、家族で外食をする時などにも応用できることです。

その後、約束が守られなければ、途中で電車やバスを降りる。
お金を払って出てでも、外食を中止する。
親が毅然とした態度を見せることによって、子供は社会のルールを学びます。
さらに忍耐力、我慢強さも身に付いてくるのです。
小さい時に厳しく育てると、後で楽になります。
子供も欲望の暴走を理性で制御することができるようになるのです。

生の欲望の発揮を最大限に追い求めることは、車のアクセルを踏むことです。
これはとても大切なことです。
しかし、一旦欲望が暴走し始めると、そのうち制御不能になります。
欲望には最初からブレーキを正常に機能させることが大切なのです。
子育てをする親は、そのことをよく理解して、小さいうちから身に着けさせるようにしなければなりません。





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Last updated  2024.04.07 13:29:14
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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