森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.01.12
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学校や会社の人間関係の中で、相手から自分のこと非難、説教、叱責、罵倒、指示、命令、脅迫、軽蔑、無視、からかう、責任転嫁などの仕打ちを受けることは多々あります。
これに対して、反発心やエネルギーのある人は即座に応戦します。
売り言葉に買い言葉です。これは幼い子供と同じ対応方法です。
すると、たちまち人間関係が崩壊して犬猿の仲になります。

一般的には、人間関係が壊れることを恐れて、言い返したい事を抑圧して、我慢して耐えています。
しかし、心の中では言い返したい気持ちでいっぱいです。
するとイライラや怒りの気持ちは精神交互作用てどんどん増悪してきます。
それが一定の限度を超えると、我慢の限界を超えて大爆発を引き起こすこともあります。
また、扁桃体や海馬などの脳神経がダメージを受けて、うつ病などの精神疾患を発症します。


この場合、相手は「かくあるべし」を自分に押し付けているわけですが、自分もまた、相手に対して「かくあるべし」で対応しようとしているのではないでしょうか。
相方がお互いに相容れない自己主張を繰り返しているわけです。
力でもって相手をコントロールしようとしているのです。
言いたいことを我慢するというのも、表面的には喧嘩にはなっていませんが、心の中では相手に対して反発を繰り返しているのですから、同じようなことです。
人間関係がいつもこのようなパターンで対立していると、生きていくことが辛くなるばかりです。

この解決策は森田療法理論が明確に教えてくれています。
相手が「かくあるべし」を自分に押し付けてくる事は、理不尽なことですが、どうすることもできない事実です。
これに対して、自分が「かくあるべし」で応戦すると、自分が傷つくばかりで何のメリットもありません。
自分を楽にして、自分を救うためには、自分の感情や身体感覚に注意を向けていくという方法があります。森田理論で言うと、事実本位、自分中心の立場から相手と接触することです。
この方法ですと、相手と云い争いにはありません。
そして、自分のイライラや怒りを癒してくれる効果があります。


見たり聞いたりして事実関係を正確につかむ。
次に、相手の言動に対して、第一に沸き起こってきた感情、つまり「純な心」をしっかりと認識することです。初一念を思い出して対応するのです。
その際「かくあるべし」を含む初二念、初三念は横に置いておくのです。
相手の言動に対して、自分はどのように感じたのか、どのような気持ちになったのかを「純な心」で掴んでいくのです。そこから出発して、自分はどう考えているのか、どう主張したいのか、どう行動したいのかを考えてみるのです。
相手をどうやってやり込めるのかというよりは、自分自身に立ち戻って、その時の第一の感情を見つめて、否定しないで受け入れていくのです。そのことに専念することです。

できれば、つぎに「純な心」でつかんだ自分の感情や気持ちを、私メッセージを使って相手に伝えていくとよいと思います。これは相手を言い負かすことではありません。
相手の言い分に対して、自分の感情や気持ちを伝えて、自分を解放して癒してあげることにつながっているのです。





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Last updated  2019.01.12 06:30:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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