森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.01.29
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カテゴリ: 感情の法則
人間は、見える、聞く、 臭う、味わう、触れるなどの「五感」を使って外部のものを認識する特徴があります。現代社会はこの「五感」の働きが危機を迎えているという人もいます。
その五感の働きが軽視されると、現実を無視した観念や思考中心の世界にどっぷりとハマり込むことになります。事実を無視して「かくあるべし」の強い人間になってしまいます。
観念主義、完全主義、完璧主義、理想主義、コントロール至上主義に陥って、現実、現状、事実とのギャップで苦しむようになるのです。
強迫行為などの神経症に陥る人は、小さい頃から五感の働きを軽視して生きてきたのではないでしょうか。そのツケが症状としてでてきているのかもしれません。

五感には、不安や恐怖などの他、心地よい感情や嬉しい感情もあります。
五感を軽視する人は、マイナスの感情を強く意識し、プラスの感情はほとんど気にも留めないという傾向が強いのではないでしょうか。五感を意識すると、思考は止まります。
感じることと思考することは同時に行うことはできません。
五感を鍛えて感性を磨く事は、観念中心の世界から抜け出ることにもつながります。
まず自分がそのような状態にあって、強迫神経症に陥っていることを認識する必要があります。


例えば、自然に涙が出てくるような評判のよい映画を見る。
あるいは評判の文芸作品を読んでみる。自分の好きな音楽を聴いてみる。
素晴らしい景色の場所に行ってみる。心が癒される場所に行ってみる。
アロマセラピーをしてみる。評判の料理を食べてみる。加工食品づくりに挑戦してみる。
温泉に行ってみる。料理に挑戦してみる。カラオケや踊りに挑戦してみる。
簡単な運動に取り組んでみる。ヨガや気功やマインドフルネスに取り組んでみる。などなど。

私は毎日、息を吐ききって、鼻から大きく息を吸い、少しずつ口から最後まで息を吐く。
この呼吸法を5回ぐらい連続してやります。
不思議とイライラがなくなり、心が穏やかになる経験をしています。
その時は思考が止まり、自分の身体感覚が蘇ってくるように感じます。
五感は特別なことをしなくても、意識するだけで、いろんなことを感じることができます。


観念中心の人は、頭の中でああでもないこうでもないとやりくりをするばかりです。
頭は過剰に動いていますが、体があまり動いていません。
そういう傾向のある人はバランスが崩れているのです。
足を使う、手を使う、体を動かす方面にも力を入れる必要があります。

五感を使って感じる力を高めていく事は、 「かくあるべし」を少なくして、「事実本位」の生活態度に変えていくための出発点となります。





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Last updated  2019.01.29 06:51:24
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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