森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.05.05
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カテゴリ: 行動のポイント
京都森田療法研究所の岡本重慶氏は生活の発見会のルーツを丹念に調べられた。
これによると、生活の発見会の前身は、水谷啓二先生の始められた啓心会である。
その水谷先生は、五高の同級生であった永杉喜輔先生と再会され、大きな影響を受けられた。
水谷先生が、昭和32年に創刊された「生活の発見」には、森田療法の流れを継承するとともに、永杉喜輔氏から教えてもらった、下村胡人先生の「新風土」の精神を引き継ぐとあった。
永杉喜輔氏の経歴をたどっていくと、下村胡人、田澤義鋪に行き着くのだ。
この人たちは、個人の自立、自発性、自主性、自己啓発、自己教育、友愛などを重んじ、それによって社会集団の質を自治的に高める運動をされていたのです。
具体的には浴恩館、煙仲間における青年団運動、壮年団運動です。
憲兵に目をつけられながらも、精力的に活動を続けられていたのです。
それらは下村胡人が昭和23年に再刊行された雑誌「新風土」という活動に結びついていきました。


下村胡人は、「凡夫」「凡人道」という言葉を使われている。
田澤義鋪は、「平凡道を非凡に進め」といわれている。
森田正馬先生は、「凡人主義」ということを言われています。
高良武久先生も、「平凡の中の非凡」という言葉を墨書されている。
水谷啓二先生は、「我々神経質者は風雲に乗じて成功を遂げるタイプではない。平凡を軽視しないで毎日の仕事に精を出す。そういう生活が20年30年と積み重ねられると非常に非凡な成果を生む」といわれています。

社会教育というと、社会の矛盾をつき、直接社会変革を促す人材の育成のことを連想しやすい。
この人たちが言っているのは、そうではない。
個人的な理想や快楽を追い求めるというよりも、自分たちの日常生活に視点をあてて、日々の生活を大事にして生きていくという考え方なのです。
日々の日常生活の中で、小さな気づき、小さな発見、小さな工夫、小さな楽しみ、小さな喜びで満たしていく。
それが抜け落ちて、社会変革、地位、名誉、金儲け、刹那的快楽主義などに陥ってはならないといわれているのです。毎日同じ時間に同じことを繰り返していくという生活の中で、充実感や生きがいを感じられるような人が、「凡人道」を邁進している人だと思います。
そういう人は、神経症に陥ることがない。





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Last updated  2019.05.05 06:30:09
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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