森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.06.26
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カテゴリ: 行動のポイント
スポーツ選手で、試合で最高の成績を上げるために練習をするのだという人がいる。
この考え方だと、本番で成功を勝ち取るために、練習をすることになる。
本番が主力で、練習は従になる。
練習はつらくてイヤだけれども、やらなければいけないものになる。
叱咤激励して「かくあるべし」で自分を追い込んでいくのである。
これではモチュベーションが上がりにくい。
練習しないで大きな成果を上げたいという気持ちを持ちながら練習しているので、改善点や課題に気づきにくい。発見や工夫もあまり湧いてこない。
本音と行動(練習)が一体化していないので、心身共に苦しいものになる。

元大リーガーのイチロー選手の考え方は、これとは全く異なっている。

課題や目標を明確にして、練習に真剣に向き合っているのだ。
練習でできるようになると、高い確率で試合でもできるようになる。

感覚としては、練習で体に覚え込ませたものを、本番で問題ないかどうか確認するという気持ちなのだ。
練習段階で、問題点や改善点をつぶして試合に臨んでいる。
練習では100パーセント以上に仕上げているのだ。
これだと、プレッシャーに押しつぶされることが少なくなる。
本番でミスや失敗をしても、また次の練習の課題にしてしまうのだ。
そのための練習だから、気づきや発見・工夫が次から次へと湧き上がってくる。
モチュベーションが上がるのだ。

私はこれの考えを楽器の演奏に取り入れている。
老人ホームの慰問活動で、アルトサックスを吹いているのだ。

それだけに間違えるとすぐに分かってしまう。
だから本番前には相当のプレッシャがかかるのだ。
失敗してみんなに笑われたくない。
そう思えば思うほど、不安が増してくる。手の動きが悪くなる。

そこで、練習は本番1週間前から30回から50回ぐらい丁寧に繰り返すことにした。

何回も練習している曲は、もう指が勝手に動くので、意識していないと練習に熱が入らないのである。
そして5回から6回の練習だけで本番に臨んでしまうことがある。
これが命取りになるのだ。普段間違えたこともないようなところで間違えたりする。
また、練習の裏付けがないので不安で苦しむのだ。
このやり方は完全ではないが、プレッシャを少なくしてくれている。





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Last updated  2019.06.26 06:30:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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