森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.07.28
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カテゴリ: 最新の脳科学
心の病気になる人は、脳内のセロトニンの量が減退しています。
セロトニンとは「幸せ物質」と呼ばれている神経伝達物質です。
主な働きは歓喜や快楽を伝えることです。
セロトニンが不足するとイライラしてキレやすくなります。
精神的に不安定になり、無気力、無関心、無感動にもなります。

セロトニンは脳で作られるのではありません。
すべて腸で作られるものだということを知っておいたほうがよいと思います。
最近SSRIというあたかもセロトニンを増やすかのようなようなイメージを与えている薬があります。
決してセロトニンを新たに作りだしている薬ではない、

これが夢のような薬だと宣伝するのは何か違和感がある。

人体のセロトニンの量は全体で約10mgあります。
セロトニンの前駆体は腸で作られます。
そのうち9割はセロトニンとなって腸内にとどまります。
残り1割が脳や他の臓器へと送り出されます。
脳にあるセロトニンは、全体量のわずか2%にすぎません。
この2%のセロトニンが脳内で働き、人間の精神活動に大きく関与しているのです。

うつ病を治すには、脳内のセロトニンの量を回復させ、精神を安定させる必要があります。
そこで、うつ病になると「乳製品や玉子。肉、魚、大豆製品を多く食べましょう」と食事指導されます。
セロトニンはタンパク質に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸(人間の体内では作りだすことのできないアミノ酸で9種類ある)を原料にして作られるからです。

しかし、実際にはそれらを食べるだけでは脳内のセロトニン量は上昇しません。

ところが人間の腸自体はビタミン類を合成する能力を持っていません。
このビタミン類を合成しているのが実は腸内細菌です。
問題なのはその中身です。
腸内の日和見菌、悪玉菌、善玉菌のバランスが良好に保たれていなければ、腸内のビタミン合成能力は著しく低下するという悪循環を招いているのです。

うつ病の人の食事を調査すると、加工食品、ファーストフード、コンビニ弁当、スナック菓子、甘いケーキなどで手軽でかたよった食事を好む傾向が見られます。

これによって精神が安定せず、うつ状態が引き起こされることになるのです。
精神障害の原因は脳にあると思いがちですが、よく考えてみると腸にあります。
さらに詳しく見てみると、2万種類、1000兆個あるという腸内細菌の働きにあります。
その腸内細菌のバランスが人間の精神生活に大きな影響を及ぼしているのです。
(人の命は腸が9割 藤田絋一郎 ワニブック 106ページより要旨引用)





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Last updated  2024.04.07 17:33:32
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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