森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.10.06
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カテゴリ: 森田番外編
玉置妙憂さんの夫は57歳の時大腸がんになり、3年後に転移しました。
夫は一切の治療を拒み、それから2年後になくなったそうです。
僧侶で看護師の玉置さんは、最後の半年間は夫に寄り添ったそうです。
そこで人間がこの世から消えて亡くなる過程をつぶさに見ることになったそうです。
それを「死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア」(光文社新書)から紹介してみましょう。

亡くなる3か月くらい前から、世の中の出来事に興味がなくなります。
テレビ、新聞などは見なくなります。
そのかわりに、昔の思い出話をするようになります。
人間は誰でも亡くなる寸前は、自分の一生が走馬灯のように駆け巡るといいます。

自分はこれまでどんなことをしてきたのか、その結果はどうだったのか。
自分の身の周りの人との人間関係はどうだったのか。
自分なりの総括をしているのでしょう。

肉体維持のための食欲は次第になくなります。
病院などでは、食事がとれなくなると点滴をして補う場合があります。
これから死を迎える人にとっては、吸収できず、体がむくむだけだそうです。
周りの人は少しでも長生きをしてもらいたいという願いからなのでしょうが、本人にとっては苦痛となります。自然の摂理からみると問題です。

またこの時期は、だんだんと眠ることが多くなるそうです。
このころの眠りは、熟睡ではなく、浅いレム睡眠で夢をたくさん見ているそうです。
昔の出来事が次々と夢の中に出てくるのでしょう。
夢の中で総括作業を続けているのでしょう。


自律神経の機能がだんだんと衰えてくるのです。これは自然に起こることなのです。

亡くなる2週間前から1週間ほど前になると痰が増えてくるそうです。
まだ免疫細胞が働いてくれているのでしょう。
これも何もしなければ2日か、3日ぐらいで自然に消えてしまいます。
自然と免疫細胞もその活動を停止してしまうのでしょう。

ここで、点滴をしていると、免疫細胞が勢いづいて、痰はどんどん増えてくるので注意が必要です。
身体の自然に任せることが肝心です。

亡くなる24時間前になると、尿が出なくなり、顎を上下に動かす呼吸になります。
そして心臓停止が起こる前には、血圧が急に低下して、筋肉が緩みます。
それまで出なかった尿などが一挙に出て、自分の身体の中を空にしてから亡くなっていくのだそうです。

老衰などで亡くなる場合も、このような経過をたどります。
自然に身を任せていると、このような過程をたどって、比較的楽に幽体離脱が完了するのではないかと思われます。





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Last updated  2019.10.06 06:20:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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