森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.01.04
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カテゴリ: 行動のポイント
日記を書くことの効用について考えてみたい。
森田先生は35年にわたって日記を書いておられた。
実に素晴らしいことである。

私は森田先生に触発されて、日記を書き始めて13年になる。
続けられたのは、意気込んでいないからだと思う。
書くことがないときは、天気、夕食の内容。その日の仕事内容ぐらいである。
夕食の内容はすぐに書かないと、忘れてしまうことがある。
尚夕食のおかずは一覧表にしたことがあった。
同じようなメニューの繰り返しであった。


後、ブログの投稿内容の見出しを書いている。
考えてみれば、このブログ自体は、日記のようなものである。
その日に触発されたことを、森田理論に沿って練っていく作業である。
これは今では楽しい作業になった。
これで森田理論が深まる。人生観がより深く深耕できる。望外の喜びである。

今では習慣になり書かないと気持ちが悪い。
最初の6年間は3年連用日記であった。
その後は10年連用日記に変えた。10年は毎年の流れがよくわかるのでお勧めである。
1年が終わると、その1年間の日記を読み返して、その年のトピックスを書きだしている。
結構いろんなことがあったことに気づく。
自分の取り組んだこと、病気のこと、家族のこと、生死にかかわること、社会の出来事など。


家族の誕生日や命日などは、10年日記の一番上に書いてあるので忘れることはない。
それから、その日にやったことを書いていると、次の年の参考になる。
それに触発されて行動を起こすこともある。
たとえば、野菜の苗を植えた。梅の収穫をした。魚釣りで小イワシがたくさん釣れた。
菊花展に行った。菖蒲園に行った。バラ祭りに行った。老人ホームの慰問でどこに行ったとか。

その他、誰とカラオケに行き、どんな歌を唄ったか。
今度そこで聴いた歌を覚えたいと思ったなどなど。

日記を書いてない人は、やろうと決めても3日坊主になるのかもしれない。
毎日日記を書くことはしんどいし、後で役に立つとは思えないと思っているのかもしれない。
たしかに1日1日をとってみると、特段役に立つことはないと思う。
ところが日記というものは積み重なっていくのだ。
この積み重なっていくことに意味があると思う。塵と積もれば山となる。
森田先生の35年の日記は、森田理論確立の歴史そのものであった。
私たちも日記を書くことで、自分史を作っているのだと思う。
これを10年ぐらいしてまとめてみると、次の10年の目標が見えてくるかもしれない。
自分が何を考えて行動して今に至り、今後どういう方向に行こうとしているのか。

人間には自分の考えていることを口に出してしゃべることで、精練された考えに高めていく人がいる。
その一方で、紙に書くことによって、ぼんやりとした考え方が形となって、まとまってくるタイプの人もいる。私たち神経質者は、論理的、分析的に思考することが得意なので、紙に書く習慣を作ることのほうが強みを発揮できると思う。その強みは日記を書く習慣を作り上げることでさらに加速する。

日記を始めたい人は、気張らずに1日3行日記から始めたらどうだろうか。
・今日食べたもの。アルコールの量、体調。今日の天気や温度。
・今日の行動。うまくいったこと、思い通りにならなかったこと。
・今日1日の中で小さな感動体験。他人からしてもらったことなど。
とにかく、無理しないで「継続は力なり」という気持ちで取り組んでみましょう。





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Last updated  2020.01.04 06:20:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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