森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.05.08
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カテゴリ: 行動のポイント
トヨタ自動車の豊田章男社長はグランドホッケーの選手だそうだ。
敵味方11人で、スティックを使い、相手ゴールにボールを打ち込むスポーツだそうだ。
豊田社長のポジションはフォワードです。
サッカーでいうPK戦のようなものがある。
その時フォワードの選手は防御に回る。
ここからが面白いのですが、じっと構えてゴールを死守するのは駄目だといわれている。
相手と距離をもって防御することは危険が増す。
打たれたボールが加速度を増し、浮き上がってくる。
そのボールが自分の体に当たってけがをすることがある。

近づくとボールの威力は小さくなる。痛いのは痛いがそれが軽減される。
だから危険に速く近づくことが、結果として安全を確保することにつながる。
一般的には危険が迫った時、身に危険が及ばないように、安全を確保して、遠巻きに見守るという人が多い。一見安全なように見えるが、それは一時的なものだ。
事態は深刻になり、ある限界点を超えてしまうと、もはや打つ手がないところに至る。

危険を察知したらすぐに逃げるという人が多い。
命にかかわる場合はそうするべきだと思う。
延命するためにできる限りのことをするのが、すべての動物に課せられた宿命である。
しかし不安、恐怖、違和感、不快感に耐えきれなくなって、すぐに逃げ出すという習慣の人は、いつまでも心身ともに危険にさらすということになると思う。

対人恐怖の人が、相手のやり方が問題だと思っても、相手の仕返しを恐れて言いたいことも言えない。我慢する。耐える。これでは問題は解決しない。
相手に対する不平や不満はどんどん増悪する。自分にはストレスがたまる。
そして何かをきっかけにしてダムが決壊するような大惨事を招いてしまう。

家族の生活を支えるという最大の目的が果たせなくなって後悔することになる。

最悪のシナリオですが、過去にこういう人をたくさん見てきた。
自分も退職までは追い込まれなかったが、似たり寄ったりであった。

相手と考え方や行動の違いを感じたときはどうすればよいのだろうか。
まず相手の考えや行動をよく見る。いったん相手の立場になって理解する。

「かくあるべし」で相手を遣り込めることは、百害あって一利なしである。

次に自分の考えややりたいことを相手に伝える。
この時私メッセージを活用する。

そして、双方の考え方や行動の違いを白日の下にさらけ出す。
どうにもならない溝が横たわっていることをお互いに確認しあう。
次は自分が譲ってもいい部分と相手に譲歩してもらいたい部分を話し合う。
100%相手に譲歩してもらう事は不可能である。
仮にそうであっても敵に塩を送る気持ちは持っておいた方がよい。

いつもシナリオ通りに進行することはない。
しかし森田理論学習で対人関係のコツを学習していたという事は大きい。
対人関係のコツは、問題が小さいうちにこそ解決のヒントがある事が分かっている。
限界点を超えると解決に向かって努力することはかなりハードルが高くなる。
問題が小さいうちにこの法則を活用する習慣を身に着けておくと、いざという時に役立つケースが生まれてくる。





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Last updated  2020.05.08 07:48:57
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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