森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.09.03
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カテゴリ: 行動のポイント
今日は青山学院大学陸上部監督の原晋さんを取り上げてみたい。
原さんは2004年に広島の中国電力の営業マンから転身された。
営業成績は周囲が驚くほど優秀な成績をたたき出していたそうだ。
広島県世羅高校では全国高校駅伝で2位になった。
その時キャプテンをされている。
その後、選手としては、大きな成績は残されていない。

2009年青山学院大学を率いて33年ぶりに箱根駅伝に出場した。
就任後6年目。その時は22位だった。
それから7年経過後の成績が群を抜いている。

2020年は再び箱根駅伝で5度目の総合優勝。
17年間で常勝軍団を作り上げた。
今は全国から有望選手が集まってくる強豪校だ。
最初の頃は、出身高校や大学のつてでやっと選手を確保できる状態だった。
それでも6年間で箱根駅伝に出場できるチームを作り上げたのが凄い。

原さんの言動は、森田理論の学習者にとって参考になることがとても多い。
本日はその一端を紹介してみたい。

レースで1分1秒を気にするのに、私生活で1秒を無駄にするのはおかしい
陸上での成績と、日常生活は一体化しているという考え方なのだ。
成績を得るためにはまず基礎を身につける必要がある。
陸上競技にとって、規則正しい生活は、数学でいえば四則計算のようなものだ。
これは森田理論でいうと時間の性を尽くすということです。

その姿勢が、物の性を尽くす、己の性を尽くす、他人の性を尽くすに広がっていく。

目標管理については次のように考えられている。
しっかりと自分の軸を持って、本物を追及していけば、いつか周りが認めてくれる。
本物だけが勝ち続けられる。
そのために、毎月全部員が実行していることがある。

生活面と技術面での目標を設定しているのだ。
目標は手の届かない大きなものではなく、少し努力すれば達成可能なものにしている。
それが1年12個も達成できれば、達成感が自信となって積み重なっていく。

各自の目標が決まると5人から6人のグループのミーティングを開く。
ここでは毎回違う顔ぶれのグループを作っている。
タイムの速い選手、遅い選手が学年を超えて、お互いの立場を理解し、目標や練習方法を共有する。選手がアドバイスしあうことで自ずとチームに一体感が生まれてくる。
また自分の目標を自分で深く考え、客観的に見直し、人に教えることは、個々の成長につながる。

この目標管理シートは、食堂に通じる壁に張り出される。
目標や行動計画を常に目に触れさせていると、達成への意欲が高まる。

この方法は森田理論学習でいうと、実践課題を立てて実践していくということですね。
最初の頃は私もそうしていました。
そのうち気の付いたことをメモしてどんどん行動・実践に移していきました。
それを集談会の体験交流で発表して、参加者からアドバイスをしてもらいました。
励ましや評価してもらえるとさらに意欲的になりました。
また次につながる貴重なヒントもいただきました。これは一人では難しいですね。
みんなで行うと、片寄った考え方も修正されますし、心の安全基地のような安心感が生まれてきます。これが症状で苦しいときに、背後で自分を支えてくれるのです。





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Last updated  2020.09.03 06:20:06
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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