森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.10.23
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カテゴリ: 行動のポイント
徒然草の157段に次のような言葉がある。

事理もとより二つならず。
外相もし背かざれば、内証必ず熟す。

ここで「事」というのは、外相たる現象のことです。
「理」は本質たる真理のことです。
ここでは「事理不二」といって、現象と真理は一つであると言っているのです。
外相、つまり生活や行動をきちんと整えていけば、心は自然に整ってくるといわれているのです。生活上の困難さはあるが、葛藤や苦悩はなくなるということです。

森田先生は次のように説明されています。
外証というのは、外に現れた証跡、すなわち事実または実行であり、内証とは心の内部における感想の精神的事実であろうと思われる。


僕のところでは外証を重視する。
心の中ではどんなことを思っていてもよい。
心のうちには、苦しみながら・ビクビクしながら・いやいやながら・どうにかこうか・人並みに仕事をやっていさえすればよい。きわめて簡単である。
僕のところでは、たった40日間でいつとはなしに健康感が起こり、「自分は何でもできぬことはない」というような信念が湧きだしてくるのである。
(森田全集 第5巻 560ページ)

この点に関して、私たちが使っているテキスト「森田理論学習の要点」には次のようにあります。心の中でどんなに苦しくても、まず形だけ整えてみる。
「やる気」になるのを待つのではなく、外側(行動や態度)をひとまずととのえれば、不快な感情も、その外側につられて後退していくものです。
例えば、勉強するには、まず椅子に座り、本を開くということです。
実践・行動と精神活動は、あざなえる縄のごとく相互に密接に関係しているということです。
これを勘違いして、精神活動だけから解決しようとすることは認識の誤りなのです。

私は集談会で教えてもらった 「靴がそろえば心がそろう」
この言葉はキャッチフレーズにしては簡単で分かりやすいので気にいっています。
そして規則正しい生活、凡事徹底を心掛けて日々生活しているところです。





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Last updated  2020.10.23 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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