森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.01.18
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カテゴリ: 物の性を尽くす
本来自然界には「雑草」という植物はありません。
田んぼの畔や耕作放棄地に生えている草を、役に立たないもの、人間にとって迷惑なものと判断してなずけているものです。雑魚、雑木林、雑仕事、雑誌などもそうです。
つまり本来なら生命体として存在してはいけない。
さっさと消え失せてほしい、存在そのものを忌み嫌い、否定しているものです。

私は4月に入ると仕事が休みになるたびに田んぼの草刈りをしています。
夏場から秋にかけて同じところを3回も刈り取らなければなりません。
平場だけならまだましです。ところが田舎の田んぼは傾斜地が多い。
高速で回転する草刈り機は危険作業なのです。
また踏ん張る力が必要になり無理な態勢で体力の消耗を招きます。

草刈り機も高価なものです。私は用途に応じて2台持っています。
近所の人は自走式のものを持っておられますが、それは一台30万円もします。
それなら放置しておけばよいのにと思われるかもしれませんが、近隣住民に迷惑が掛かり、クレームがきますので草刈り作業は欠かせないのです。

昔、牛や馬を飼育していた時は、雑草という考え方はありませんでした。
牛や馬の貴重な食べ物だったのです。
この牛や馬はトラクターがなかった時代は、田起こしや山からの薪の運搬になくてはならなかったのです。田んぼの草を刈り取って牛や馬の餌にしていたのです。
無駄や無理がなかったということです。
田んぼの草刈りは朝飯前の一仕事でした。
自然循環と自分たちの生活が好回転していたのです。
この草は化学肥料をふんだんに与えて作る牧草と比べると、様々な草が混ざった天然ものでありうまいものだったのです。
この草に藁を刻んだものや米ぬかや残飯を混ぜて与えるととても喜んでおいしそうに食べていました。こう考えると、田んぼの畔に生えている草は、牛や馬を育てるための貴重な自然の恵みとしてとらえていたということです。


それを見つけ出してできる限り活用し尽くして、陽の目を見させてあげましょうという考え方です。雑草という先入観や決めつけで、汚らわしいもの、いなくなってほしいものという対立した考え方を取ってはいないのです。

ではどうして長年続いてきた農業の仕組みが壊されてきたのでしょうか。
農業はきつい、汚い、必要悪だという考え方で、改革や改善がなされ、今までの暮らしの仕組みを根こそぎ破壊してしまったからだと思います。
今は牛や馬はいません。その代わりに、トラクター、田植え機、コンバイン、軽トラック、乾燥機などがあります。便利で楽になりました。
しかしそれらを買いそろえるためのお金は少なくても1000万円にも上ります。

伝統的な生活、生きがい、自然循環、近所の人とのつながりはほぼ破壊されているのです。
その結果田舎に住みたい若者はいなくなりました。
それどころか、夜になると鹿やイノシシや猿やクマが縦横無尽に出没するようになったのです。共同体も破壊されて、地域の維持管理ができない限界集落が出現しているのです。
これは人間が勝手で短絡的な価値観で従来の暮らしを破壊してきたための自然からのしっぺ返しを受けているように思えてなりません。

現在田舎の土地は二束三文です。その土地を中国が狙っているのです。
特に北海道の土地の3分の1はすでに中国に買われました。
後50年もすると田舎の土地は中国に買い荒らされて、日本という国は実質中国の属国になっていたという笑えない状況がすぐそこまでやってきているのです。
残念なことですが、これが日本の現実です。





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Last updated  2024.04.08 23:40:07
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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