森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.05.28
XML
堀江貴文さんが、こんな質問を受けたそうだ。

「私は営業力しか自信がありません。他のスキルがまったくないまま起業してしまいました。どうしたらビジネスを軌道に乗せられるでしょうか」

堀江さんは、「優秀な技術者と組めばいい」と回答した。
今から新たに「努力して新しい能力を身につける」なんて、遠回り過ぎる。
それより誰かに頼って仲間を作ることを考えた方がよい。
誰もが、自分の「よい面」をうまく使う。
言い換えれば、「得意なこと」「自分の強み」だけを活かすように考える。

そのために有効なのは、「他人のよい面だけを見る」ことです。
人間はよい面と悪い面の両方を持っている。

いちいち傷ついていたら、何も進まない。
だから、人の「悪い面」を見てしまっても、「そういうものさ」と軽く受け流す。
人の「いい面」だけを見ていたほうが生きやすい。
人間は助けられたり、助けたりの相互関係で成り立っている。
人の価値は、「いざというときに頼れる人の数」で決まる。
(炎上される者になれ 堀江貴文 ポプラ新書参照)

メンタルヘルス岡本記念財団の元理事長岡本常男さんは次のように話されている。
人を使う立場にある人は部下の長所を伸ばすように指導することが肝要だ。
ドラッガーは、管理者にとってもっともたいせつなのは品性を身につけることだといっている。
すなわち部下の欠点ばかりを責めたてて、罵倒するのは品性にかける行為である。
部下の長所を見つけて、育てあげるのが品性というものであり、管理者の最大の義務であると言っている。(自分に克つ生き方 岡本常男 ごま書房 160ページより引用)


それを口に出して相手のことを非難、否定、軽蔑する人が後を絶たない。
相手はよい面、長所、強み、夢や希望も持っているのだが、そこに光を当てて誉める、評価する、持ち上げるということに無頓着な人が多い。
これは別に神経質者だけではなく、多くの人が持っている傾向です。

どうして険悪な人間関係に発展することが分かっているのに、止めようとしないのでしょうか。
相手の悪いところは見て見ぬふりをする。良い点に焦点を当てて、これをクローズアップして評価する習慣を持っている人はそういう意識をもって生活している人だと思います。


その能力を身に着けている人は、相手のよい面と悪い面の両方をバランスよく見ようとしている。バランスをとるためには、悪い方には目をつぶり、よい面ばかりを見る習慣を作らないとバランスは維持できないということがよく分かっている人です。
悪い点を口に出しそうになった時、抑止力が働くような能力を身に着けているのです。

森田理論はバランスをことさら重視している理論です。
これを対人関係に応用していくと、目についた相手の悪いところは目をつぶり、ちょっとしたよいところは実態以上に高評価するということを実践することなのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.05.28 06:20:06
コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: