森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.07.23
XML
7月11日から7月22日まで、「観念中心の態度を事実優先の生活に切り替えるために」と題して投稿してきました。森田理論を踏まえて、実際にどんなことに取り組んでいけば、「かくあるべし」が減少し、事実中心の生活に切り替えていくことができるのかを9項目にわたって紹介してきました。最後にまとめをしておきましょう。

1、「かくあるべし」の弊害と「事実本位」の利点について理解を深める。
「かくあるべし」の態度と縁を切って「事実本位」の立場に立つと、エネルギーの無駄遣いが無くなること。また、事実を認めると、生の欲望に邁進する出発点に立つことができること。
森田理論学習でそのことを十分に理解することが肝心です。

2、自分のなかにいる二人の自分を一つに統一する。
自分は自分にとって最大の味方になりましょう。そのためには、上から下目線で自分を見下して批判・否定するのではなく、現実の世界で四苦八苦している自分に常に寄り添う態度に切り替える必要があること。心強い味方が一人いれば、十分生きていけます。

3、事実観察を徹底する。事実は具体的、赤裸々に取り扱う。
事実にできるだけ近づこうと観察を徹底すれば、問題点や課題が明確になり、行動する意欲が出てくるということ。事実は事実のままに開示すると、苦悩や葛藤が少なくなるということ。

4、観念による先入観、決めつけ、マイナスのレッテル張りをしない。


5、物の性を尽くす。
物の性を尽くす、己の性を尽くす。他人の性を尽くす。時間の性を尽くす。お金の性を尽くす。
以上5つの尽くし方がある。そのものの価値や潜在能力を命尽きるまでとことん活用するという態度は「かくあるべし」の態度から決別することになるということ。

6、「あなたメッセージ」を「私メッセージ」変更する。
「私メッセージ」の発信は、自分自身の感情、気持ち、意志、欲求に注意や意識を向けることになる。相手に「かくあるべし」を押し付けることが少なくなり、人間関係が改善できること。

7、両面観のものの見方を身につける。
物事には、必ずプラス面とマイナス面が表裏一体となっている。
その両方を過不足なく見ないと、物事を正しく判断することができなくなってしまうということ。

8、直観、第一の感情、初一念の感情を大切にする。「純な心」の体得。
「純な心」は、きちんとチャッチしようとする意志を持っていないと、するりと滑り落ちて、忘却の彼方へと飛び去る運命にあるということ。その隙間を「かくあるべし」我が物顔で占領して、様々な問題を引き起こしているということ。

9、否定語から肯定語の活用を心掛ける。

ところが使い方を誤れば、すぐに凶器に変身する。
このことをわきまえて、正しい使い方を身に着けておきましょう。

以上、簡単にポイントをまとめてみました。
これ以外にも、「事実本位」に近づく方法はあるのではないかと思っています。
それらを付け加えて学習し、最後に自分が取り組みやすいものを1つか2つ選択する。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.06.01 23:48:59
コメントを書く
[観念重視から事実重視への転換] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: