森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.10.13
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カテゴリ: 感情の法則
今日はイヤな気分に振り回されない方法を考えてみたいと思います。

本などを読んでいて、眠いなと感じると、すぐに横になって寝てしまう人がいます。
私も昼食後、横にはなりませんが、机の上に頭をのせて20分から30分くらい仮眠をとります。また車の運転中に眠くなると、すぐにサービスステーションや空き地に車を止めて、仮眠をとります。仮眠をとると、眠気が取れて新たな気持ちで運転できます。
時間的には20分以内です。

それとは別に、会社が休みの日に、家の中にいると、昼間、急に眠くなることがあります。
その気持ちのまま横になって1時間くらい寝てしまうことがあります。
夜は6時間から7時間くらい、十分すぎるほど寝ているのに、どうして昼間睡魔が襲ってくるのでしょうか。

睡魔が襲ってくるときは、精神が弛緩状態にあるときだと思います。
休みの日にやるべきことに取り組んでいると、あっという間に時間が経ちます。

精神が弛緩状態に入るとそういうわけにはいきません。
特に急いでやるべきことは何もない。なんとなくテレビをつけてみている。
本を読んでいても難しい本や興味のない本の場合は、緊張感がなくなり、その隙間を埋めるようにして、睡魔が忍び込んでくる。やけに体がだるいな、眠くて仕方がない。
このままでは何も手につかなくなる。仮に手を出しても集中できない。
その気持ちを大事にして、少し眠って、睡魔を取り除いて、すっきりして次のことに取り組むことにしたい。そういう気分に促されて横になってしまうのです。
このように思うことは、もっともな考え方のようにみえます。

森田理論では、こういう考えは気分を中心とした考えであり、気分に振り回されている態度あるといいます。森田先生は気分本位の態度はよくないといわれています。
気分というのは「よい気分」と「悪い気分」があります。
よい気分の時は、好奇心が強まり、興味や関心が高まり、ドパミンが出続けている状態です。
ギャンブル、薬物、アルコール、ネットゲーム、睡眠、グルメ、買い物などに取り組んでいるような時です。気分本位の人は、良い気分についのめりこんでしまう傾向が強いようです。
気が付いたときは完全に依存症に陥り、自分一人では抜け出すことができないことになります。


昼間睡魔が襲ってくると、その気分のままに横になって目が覚めるまでいつまでも寝ている。

気分というのは感情ですから、人間の意思の自由はありません。
しかしよい気分、悪い気分が湧きあがってきたときにどう対応するかという自由はあります。
よい気分の時は、その感情が暴走しないように制御する必要があります。
自分一人では制御できない場合は、他人頼んで制御してもらうことが有効です。


悪い気分の場合はどうするか。
森田理論に 「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にあり」 という言葉があります。
昼間横になって寝てしまいたいと思った時、そのまま寝てしまうのは芸がありません。
そんなときは心機一転、身体を動かすような別のことに取り組むようにするのです。
同じことを続けていると、疲れがたまると同時に飽きがきます。
つまり精神が弛緩状態に切り替わってくるのです。
それを意識して切り替えてやればよいのです。
別の課題に切り替えると、精神が緊張状態に切り替わり、気持ちの張りが生まれてくるのです。
人間の生活は常に緊張状態と弛緩状態をくり返しています。
その波に上手に乗って生活を維持することが大切になります。





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Last updated  2021.10.13 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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