森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.01.10
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
西田文郎さんが行動力という面から、男女をそれぞれ5つのタイプに分けておられる。森田にも関係するところがありますので、これを私なりに補足して紹介してみたい。

まず、男性の場合
1、「ツバメ」型(5%)・・・課題、夢や目標を持ち、その実現に向けて積極的に行動している人。森田理論でいう生の欲望に向かって行動している人である。
大局的な視点を持ち、リーダーとして人を鼓舞してまとめる力がある。
情熱的で野心家で冒険家である。イケイケどんどんタイプ。
ただしそれが先行し過ぎると、思わぬ落とし穴が待っている。

2、「カモメ」型(10%)・・・「ツバメ」型の不足している部分をカバーして強力に補佐するタイプ。「ツバメ」型のようなリーダーシップはとれないが、責任感が極めて強く、問題点や課題を発見する力があり、事前に予想される障害物をとらえることができる。
「ツバメ」型の人とタッグを組むと、1プラス1が3にも4にも増強される。
ナンバーツーの役割を自分の使命として全力を投入できる人。


3、「ニワトリ」型(35%)・・・会社では指示・命令されたことは必至でこなしているタイプ。気分に振り回されて、楽な道や逃避することを潔よしとしない。
人間としての責任は果たしている人。生きているという実感が持てる人。
使命感や責任感があり、堅実に仕事をこなし、仕事以外のこともきちんと取り組んでいる人。会社でも家庭でも堅実な頼りがいがある人として人望が厚い。
生活の中で小さな楽しみを味わっている人。社会人として立派な人である。
ただし本音と建前が乖離すると、ストレスで苦しむこともある。

4、「スズメ」型(45%)・・・指示されたこともきちんとできない。楽をしたい、人が見ていないと怠け癖の体質が身についている人。どちらかというと、刹那的、享楽的、本能的、消費的な生活を続けている人で、生きがい、目標達成、夢の実現などとは無縁の人である。
その日その日を惰性で生きている人。
少なからずモヤモヤした生き方をしている人。

5、「カラス」型(5%)・・・自分や他人を批判や否定ばかりして、いつも対立関係に陥り、喧嘩を売っているタイプ。そうすることで存在意義を見出している人。
常時欲求不満で、人生に投げやりになっている人。
組織のお荷物になっているタイプで、リストラ候補になっている人。


こうしてみると、好ましいと思われる1から3までのタイプは50%である。
生きがいとは無縁で、悶々と惰性で生きている人が50%である。
2人に1人というのは、ちょっと多すぎはしないだろうか。
私の場合、神経症で苦しんでいた時は、4のタイプだった。
時には5のタイプが顔をのぞかせていたと思う。


女性の場合
1、「ツバメ」型(5%)・・・男性の「ツバメ」型と同じです。
やり手の女性経営者のような人ですが数はそんなにいない。
結婚にあたっては、男性の「カモメ」型との組み合わせが、最強コンビです。
男性の「ツバメ」型とは、理想のように見えますが、船頭が二人いることになるので、必ずしもうまくはいかないかもしれない。

2、「タカ」型(10%)・・・家庭生活、子育て、近所付き合いのことに関しては、男性に変わり、全責任を持って、取り仕切っているタイプ。
「おかみさん」タイプ。女性にとっても、男性にとっても安定感・安心感があります。男性の「ツバメ」と一緒になると、大きな成果につながる可能性があります。
また男性の「ニワトリ」型とも平和な家庭を築くことができると思われます。

3、「カナリヤ」型(45%)・・・家族融和、子育て、仕事、近所付き合い、趣味、ボランティアなどのバランスを維持しながら、毎日精一杯生きている人。
次々とやるべき課題が多く生活に張りがあります。
小さな幸せのかけらを毎日いくつも味わっているような人。
45%の人がこのタイプというのは頷けるような気がします。

4、「白鳥」型(5%)・・・変なプライドを持っており、自己主張が強いタイプ。
数は多くはないのですが、時々このタイプの人と出会います。
本人もつらいでしょうが、なんとなく周囲の人から敬遠されることが多い。
理屈っぽいので、一見「ツバメ」型と見間違えることがあるが、その違いはほとんど見るべき成果を出していないことです。

5、「ダチョウ」型(35%)・・・扶養家族の地位に安住し、それを最大限に利用して、自分の思うままに自由奔放で刹那的、享楽的、消費的な生活を最優先させている。その日一日を楽しく過ごせればそれでよしというタイプ。
そのくせ何か物足りないような生きづらさを抱えている。
このタイプの人が35%もいるというのは問題かもしれない。

これらは固定したものではなく、難しいことですが、森田理論学習に取り組むことによって、多少なりとも違う型に移れると思っております。

以上は、「ツバメの法則」西田文郎著 徳間書店 62~63ページをもとにして投稿しました。





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Last updated  2022.01.10 06:38:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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