森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.04.18
XML
会社では、2割6割2割の法則があると言われます。
上から2割の人は仕事に積極的に取り組み成果を上げている人。
会社の利益はこの人たちからもたらされている。

下から2割の人は、会社の足かせになっている。
ほとんど役に立たないばかりか、扶養家族となっている。
この人たちは、退職勧奨や出向や転籍の処遇を受ける。

真ん中の6割の人は、指示されたことは何とかこなしている。
人間関係に気を配りながら、最低限の義務は果たそうとしている。
下から2割の人を追い出したら会社は安泰か。そうはいかない。


この法則は自分たちが属している組織の中で働いているように思う。
それなら、この法則を所属している組織の中で活用していくことが得策である。

自分と馬が合って楽しく会話ができる人は、2割くらいのものだと割り切るのである。そして反対に、自分と馬が合わなくていつもけんか腰で対応している人が2割くらいはいる。

神経質性格の人は、完全欲が強い。理想主義である。
全員と仲良くしないと、この会社での自分の居場所はないように考えがちである。
この考えに固執すると窮屈になる。

あと6割の人は、ことさら自分に好意的に接しているわけではない。
また、あからさまに嫌悪感をむき出しにして接しているわけでもない。
必要な時に、必要に応じて、必要なだけの付き合いをしている。
好きでも嫌いでもない、特別あまり関心を持っているわけでもない。

こういう人は日和見主義という。

どちらにつく方がよいのか決めかねているような人だ。
問題は、自分のことを快く思っていない人が、日和見主義の人を味方につけて自分を仲間内から追い出そうと企てた時である。
こうなると8割の人との人間関係がぎくしゃくしてくる。
これは何としても避けることだ。
そのためには、嫌いな2割の人とあからさまに敵対してしまうのはまずい。

あまりにも露骨な言動を繰り返していると、悪い噂を流して6割の人を巻き込んで自分に歯向かってくるので要注意である。

この法則は会社や学校だけではない。趣味の会、集談会、親戚、町内会、OB会など組織と名のつくところにはつきものである。
ですから所属している組織が一つだけというのは、きわめて不安定である。
そこで躓くと逃げようがなくなる。
これを防ぐためには、日頃から付き合いの幅を広げておくことである。
会社、学校、家族、親戚、趣味の会、勉強会、集談会、自治会など多くの組織に関わることである。
それらすべての組織で、2割6割2割の法則が働いていると意識しておくことだ。
2割の人と親しく会話できれば上等だと思っていると気持ちはすごく楽になるはずである。それをすべての人に求めると、身動きが取れなくなる。
あと8割の人とは、あいさつ程度で、必要な時に、必要に応じて、必要なだけの人間関係を持つことが出来れば十分ではないでしょうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.04.18 06:20:05
コメント(0) | コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: