森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.04.25
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今日は雑談の場で自分が触れてほしくない不祥事などを話題にして、みんなで楽しく会話されることを取り上げてみたいと思います。

「他人の不幸は密より甘い」という言葉があります。
他人の不祥事、劣等感で悩んでいる事、ビクビクオドオドした小心な性格、ミスや失敗などは格好のターゲットになります。

「からかうこと」は、遊びの一環で楽しんでいるという人もいます。
ても、当の本人は、さらし者にされた、恥をかかされた。
心ない言葉で、深く傷つけられたと思っています。

基本的には、本人を前にして楽しむというのは不謹慎だと思います。
相手が傷つくことは、知っていても知らないふりをしてあげる。
当の本人の前では話題にしないことが大切になると思います。


話題にされる当の本人はどう対応しているでしょうか。
いろんなタイプの人がいます。

1、実はそうなんだよとあるがままに認めることができる人がいます。
テストで極端に悪い点数でも、それをみんなに回して自らさらし者になれる人がいます。あるいは過去の不祥事を詳細に説明してその場をさらに盛り上げている。
これは事実を何一つ隠すことなく、あるがままに認めているのです。
むしろ、積極的に開示して親近感を演出している。
こういう人には周りの人は安心して近づいてくる。
これは、しでかした不祥事は仕方ない、自分はそんなことで勝負をしていない。
自分には相手の追随を許さない聖域を持っている。
そこで勝負を賭けているのだという信念を持っているような気がする。
他に自分を肯定するところを持っている人である。


2、次に、カッとなってすぐに言い返す人がいます。あるいは暴力をふるう。
からかった人はただでは済まさないぞという態度に出る人です。
こんな人は以後危険人物として取り扱われることになる。
和やかな人間関係を保つことができない。

3、反発することを抑えて、へらへら笑っている人がいます。

堪えて我慢するしかない。でもイライラする気持ちを抑えきれない。
苦悩や葛藤を抱えて神経症まっしぐらといった人です。

4、からかわれたことを問題視して対策をとる人がいます。
たとえば、薄毛の人がウィングをつける。植毛して事実をごまかす。
しかしうまくごまかしたように見えても、何かしら違和感がある。
ごまかしたことがばれてしまうと、破れかぶれの行動にでる。
神経症でいえば、不安を根こそぎ取り除こうとしている人です。
不可能に挑戦しているようなもので、苦悩は深刻です。

5、からかうような人を避けるような人がいます。
雑談の場は極力近寄らないようにしている。
白か黒の二分法的な人間関係になりやすい。
学校や会社での人間関係がいびつになり、臨機応変な付き合いができなくなります。

こうしてみると、事実をそのまま認めていくことが一番だと思います。
それ以外は人間関係を良好に保つことが難しくなります。
観念優先で事実、現実、現状を受け入れないという人は、人間関係が悪化して孤立するようになります。
森田理論の事実本位の生き方を身に着けていきたいものです。
そのノウハウはすべて森田理論が教えてくれています。





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Last updated  2022.04.25 06:20:05
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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