森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.07.20
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6月号の生活の発見誌に「神経症の成立と好循環サイクル」という図解があった。
生活の発見誌を購読している方はぜひともご覧ください。
これを見ると神経症の成り立ちと克服の過程が一目瞭然であった。
この部分はコピーして永久保存版とすることにした。
私のテキストの「神経症が治るとは」という単元に挿入したい。

それによるとまず 神経質性格 が症状の形成に大きな影響を与えている。
自己内省性、執着性、心配性、完全指向、強い欲求、強い感受性、幼弱性があげられていた。

次に生活していく中で様々な不安や恐怖が発生する。

取り除こうとすればするほどその感覚は強大になる。
つまり 精神交互作用 により、「神経症」に発展して固着する。
そのうち神経症に振り回されて日常生活に支障が出る。
うつ状態になり生きづらさを抱えるようになる。

森田療法、その自助組織である生活の発見会の 集談会に参加 する。
森田療法理論を学習 する。

症状は器質的な病気ではなく認識の誤りから生じていることが分かる。
ここでは、不安と欲望、感情の法則、感情と行動の法則、行動の原則、気分本位と目的本位の学習が役に立つと説明されている。

次に 人間性に対する正しい認識
つまり、不安・恐怖などの不快感は、日常生活に必要なものなので取り除く必要はない。不安は欲望の裏返しとして発生している。
これが分かれば、欲望に思いを馳せて、今なすべきことをやっていく。

でも長年からだに染み付いた感情のクセ(感情態度)が、新しい行動にでるとき全力をあげて抵抗します。しかし逃げてばかりでは何も変わりません。
苦しくても 恐怖突入 することが大切です。

普通の人にとっては当たり前のことですが、神経症に陥ると実行することが困難になります。恐怖突入とは、必要な時に、必要に応じて、今やらなければならないことを実行することです。
つまり普通の人間になることを目指しているのです。

森田理論は、 神経症的な不安は欲望の反面として発生している という考え方です。
この考え方は、他の精神療法とは違います。
他の精神療法は、現実的な不安と神経症的な不安を混同しているのです。
神経症的な不安も取り除いたり緩和していくべき対象とみているのです。
薬物療法や他の精神療法で不安を解消しようとすると、神経症との格闘は一生続く可能性が高くなります。
ここでは、不安の特徴や役割、不安と欲望の関係を学習して、生活面に応用していくことが肝心ですと説明されています。

なおこの説明は、森田理論の半分だけを説明しているものと思います。
もう一つ忘れてはならない側面があります。
それは 頭で考えたことが、事実よりも優先されるべきである という考え方です。
観念と事実が食い違うとき、「かくあるべし」という態度で事実を取り扱おうとする態度が問題になります。
この態度が葛藤や苦悩を生み出しているのです。
観念中心から事実本位の世界に切り替えることができたなら、葛藤や苦悩はなくなります。
そしてそのエネルギーを生の欲望の発揮に使うことが可能になります。

森田理論学習では以上2つの視点から学習を深めることが大切です。
身に付ければ、生涯に渡ってあなたの財産になります。





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Last updated  2022.07.20 06:25:35
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