森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.07.23
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子供の成長にとって、母親と父親が本来の役割をきちんと果たすことが欠かせません。今日はそれぞれどんな役割があるのか考えてみたいと思います。

母親・・・子供が生まれると母親には愛情ホルモンと言われるオキシトシンが多量に分泌されます。
これにより「自分の命よりも子供の命」を優先的に考えるようになります。
寸暇を惜しんで子供の世話をするようになります。
愛着障害(岡田尊司 光文社新書)によると、子どもが1歳6か月を過ぎるまでは、母子密着が欠かせないと言われています。
人間に対する信頼感はこの期間の母親と子供のかかわり方に大きな影響を受けます。母親は母港、安全基地としての役割を果します。
母親がその役割を果さないと、子どもは安心して行動できなくなります。
何か問題やトラブルが起きたときに、一目散に母親の元に逃げ帰れば大丈夫という安心感がないと課題や目標に目を向けることはできなくなります。
人間不信に陥ってしまうと、積極的、建設的、創造的な生き方はできません。

また父親が子育てにおいて、母親と一緒になって母性を発揮しているだけでは、子どもの自立を考えてみた場合マイナスに作用する危険性すらあります。

父親・・・愛着の形成を無事通過した子供を自立へと導くのは、主として父親の役割となります。
神経症や仕事を隠れ蓑にして、その役割を放棄することは、子育ての資格がない父親と言われても仕方がありません。
しかし「言うは易く行うは難し」です。
母親が作り上げた母港、安全基地から子どもを外に連れ出すという役割ですから、良薬口に苦しという側面があります。
でも心を鬼にして父親がその役割を果さないと、子どもは自立できません。
父親の役割を学習によって再認識して、意識して行動することが欠かせません。
ではどういう役割を果していくべきなのか。

まずは基本的な生活習慣、規則正しい生活習慣を身に着けさせることだろう。

そして、誰しも社会のメンバーである以上、基本的なモラルやルールを守って生活しなければなりません。たとえばモノを欲しいという欲望はあっても、盗んではいけないとブレーキをかけるのが社会的規範だ。それは本能でも遺伝でもない。
社会で快適に生きていくために、教えなければならないことだ。

ペットボトル一つにしても、ラベルを剥がして蓋を取って資源としてリサイクルするというルールは、ペットボトルが登場したころには考えられなかったことである。
嘘をついてはいけないとか、自分がされてイヤなことはしないとか、友だちを裏切ってはいけないとか、お釣りをごまかしてはいけないとか、列に割り込んではいけないといった基本的な社会的規範を教えるのは、まさに父性の役割にほかならない。

次に、興味や関心のあること、好奇心のあるものに思い切って行動を促してやることも父親の役割だ。そして距離を置いて、暖かい眼で見守り続けることだ。
父親も絶えず課題や目標を意識して生活する。
父親の生き生きした生き方を子どもに見せることだ。

子どもは親の指示・命令は聞かないが、親のやっていることはよく真似る。
大きな壁や問題が起きた時は、子どもが大きく成長するチャンスとしてとらえて、極力口出しはしない。見守りながら、無言の応援を送り続ける。
乗り越えたときは、ほめたたえて、一緒になって大いに喜ぶ。
行き詰ってアドバイスを求められれば、適切に対応する。

そして自立の時を迎えれば、手元に置いておきたくても、少々不安でも、「可愛い子には旅をさせる」つもりで潔く送り出してあげる。





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Last updated  2024.04.07 23:17:46
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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