森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.08.02
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カテゴリ: 行動のポイント
落語家の立川談四楼氏のお話です。

古典落語は200も300もあるそうですが、昭和の名人に先代桂文楽がいました。
普通の落語家は古典落語をを次々に覚えて芸の幅を広げます。
桂文楽は100くらいの噺を覚えた後は、その数を増やさなかった。
その代わり自分の覚えた噺を磨くことに心血を注いでいた。
ネタはすべて18番だった。うなるほどうまかった。
しかも20分の噺を演じると、20分きっかりで下りてきました。
精密機械と噂されていました。

談四楼氏の師匠は立川談志師匠ですが、その談志が言ったことがあるんです。
「恐ろしいのはコツコツやるやつだ。一つのことを30年やったやつにはかなわねえ」

あれもこれも幅広く手を出すことも大切ですが、深堀する人はより多くの感動をもたらす。(落語家のもの覚え 立川談四楼 ちくま文庫)

高良武久先生は、講話の中で、対人恐怖症を治すには、10年一つのことに取り組みなさいと言われました。
10年も一つのことを追いかけていると、誰でもその道の専門家になれます。
すると自分に自信が持てるようになります。
自分の存在価値を認めて、自己肯定感が高まります。
そうなれば、周りの人が自分のことを否定しても昔ほど気にならなくものです。
つまり対人恐怖症に振り回されることが少なくなる。
それは自分にはこれで生きているのだという覚悟が生まれるからです。
自分で自分の存在価値を認めることができると、自分を守る強力な味方ができたようなものです。

私はこのブログをはじめて10年目の後半に入っています。
気付いたことをまとめてみました。


ブログをやっていなかったら、森田理論の表面的なことしかわからなかったと思います。ネタが見つかると、森田先生の言いたいことは何だろう、自分に当てはめて考えるとどうなのだろうと考える習慣ができました。
たとえ間違っていても、長く続けていると、そのうち間違いに気づいてきます。

・集談会ではいろんな質問が寄せられます。
それらに対して自分なりの考えを話すことができるようになりました。
たとえば最近では「ウクライナ問題をどう考えていますか」という質問がありました。この問題は以前このブログで取り上げたことがありました。

これは応用力が効くようになるということではないでしょうか。
イチロー氏や王貞治氏の話を聞いていると、野球の話をしながら、いつの間にか人生論の話をされているように思います。それとよく似ています。

・ブログを始めたときは10名から20名くらいのアクセス数でした。
下積みの期間が相当長かったです。
そのときは1日で1000人以上もの人がアクセスしてくださるとは夢にも思いませんでした。経験のないことは想像することができないのです。
それが徐々に認知されて、急激にアクセス数が上昇するという体験をしました。
人生というのは、不遇な時期をあきらめず辛抱していると、ある時期に爆発する時を迎えることがある。綾小路きみまろさんのようなものです。
どこかで神様のような人が、じっと見守ってくださっていたのではないかと思うようになります。

森田では規則正しい生活、凡事徹底が基本ですが、その次には仕事でも趣味でもどんなことでもよいので、中期目標、長期目標を立てて、ゆっくりでよいので継続していくことをお勧めします。
長期目標を持っている人は、人生が退屈だ、つまらないなどと考えることはなくなります。





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Last updated  2024.06.03 10:06:19
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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