森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.09.08
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カテゴリ: 行動のポイント
ドイツ・マンハイム大学の心理学者フリッツ・ストラック教授が次のような実験を行いました。学生92人を3つのグループに分けて、次の表情をとってマンガを読んでもらった。

1、鉛筆をそのまま口にくわえさせてからマンガを読んでもらうグループ。
2、鉛筆を歯で横にくわえさせてからマンガを読んでもらう。
3、手にペンを持ってから普通にマンガを読んでもらう。

1のグループは、本人の意図とは関係なくしかめっ面になった。
2のグループは、本人の意図とは関係なく笑顔になった。
ムリに笑い顔をされられたグループが「マンガが楽しい」といった割合が高くなったという。
3のグループは、比較のための無条件のグループだ。

感情によって顔の表情が変わるのは当たり前です。

特に口角(唇の両端)を上げるように心がけると、明るく前向きになる。
反対に唇の真ん中を持ち上げて、口角を下げるとしかめっ面になる。
普段写真写りが悪い人と思っている人は、口角を上げるだけでにこやかに微笑んでいるように見える。これはご自分でぜひ確かめてみてください。

ジェームス・ランゲ理論では、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」というのがあります。
これは、 身体の反応や生理反応が感情に影響を及ぼすのであって、感情が先ではなく行動や身体反応が先という理論 である。

これは森田先生も言及されていた。
これは応用・活用してみる価値がありそうです。
(週末号泣のススメ 安原宏美 扶桑社参照)

私たちはネガティブな感情に振り回されることが多いわけですが、そんな時は意識して明るく前向きな表情をとるようにするとよいのです。
顔の表情筋はいくつもあるそうですから、ネットで調べて活用してみてください。


ダメ、ムリ、できない、万策尽きたなどと言うネガティブな言葉を封印して、できるかも、きっと大丈夫、なんとか突破口を探してみようというふうにポジティブな言葉を使うように心がけたいものです。

私は集談会で 「靴がそろうと心がそろう」 という話を聞いた。
私はこの言葉を座右の銘にしている。大変に役に立っています。
どんなに不快でも、感情は感情、行動は行動と分離して行動することで、その後の展開をある程度コントロールできるように思っています。

感情と行動の分離は、一朝一夕で身につけることは困難ですが、その理屈が理解できただけでも森田を学習してよかったと思っています。
10のうち1つでも2つでも応用できるようになると、自分の人生を変えるだけの力を持っています。





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Last updated  2022.09.08 06:33:08
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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