森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.09
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5月号の生活の発見誌に「職場でよくあるストレス」という記事があった。

それによると人間関係の問題が大きいようです。
・気の合わない同僚と一緒に仕事しなければならない。
・仕事をしない同僚、上司、部下にイライラする。
・仕事以外の付き合いに辟易する。
・各種ハラスメントを受けている。

この記事では、 「職場は相性が合わない人々と高確率で出会う場」 であると説明されていました。
確かに会社勤めは絶えず他人と衝突しますので、その気持ちはよく分かります。


しかし自分と家族の生活を維持するために会社で働かざるを得ません。
最低限の人間関係を維持するために心掛けることがあるように思います。
私はこれを森田理論の感情の法則から学びました。
これを厳守するだけで、人間関係を良好に保つことができると考えています。

それは腹が立ったときや不平不満で一杯になったとき、その マイナス感情を自由自在に泳がす能力を身につける ことです。
マイナス感情を素直に受け入れるというアドバイスをよく聞きますが、私にとってはあまりピンときませんでした。
私にとっては、 「マイナス感情を自由自在に泳がす」 という言葉がぴったりです。
マイナス感情を一歩下がって眺めることができるようになることです。
自然に湧き上がるマイナス感情を押さえつけて耐えることではありません。

「錦鯉よ、自由に思い思いに泳ぎなさい」といった心境なのです。

これは一見誰でも出来そうなことですが、簡単なことではありません。
森田理論を深耕して高みに達している人でも、時として、いやむしろ頻繁にマイナス感情を相手に表出しているのです。
いとも簡単に人間関係を悪化させる名人の人が実に多いように思います。
裏を返せば、この能力を身につけた人はとても稀有な人ということができます。

森田理論の学習と実践はこの能力を獲得することを目指しているのです。

次に感情と行動は水と油のように全く別物と考えることです。
これも、感情を自由に泳がすこととセットでものにする必要があります。
つまり感情は感情、行動は行動と全く別物として取り扱うようにするのです。
感情に振り回された行動は犬も食わない代物となります。
行動は、その時その場で適切な行動を選択していくようにする。
マイナス感情、衝動や気分に振り回された行動は厳に慎むようにする。

「感情と行動の法則」を森田理論学習で身につけてから、利害関係で衝突しやすい会社生活に入って行くことで人間関係で躓くことは回避できます。
特に神経質性格の人は必須科目ではないかと考えています。
よくテクニックで人間関係をよくする方法について説明されていますが、この考え方が基礎にないと、ザルで水を掬うようなことになってしまいます。





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Last updated  2023.05.09 06:25:30
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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