森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.26
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野村克也氏のお話です。

野球選手としての素質として、足が速い、肩が強い、打球を遠くへ飛ばすのが基本であると同時に、持って生まれた才能であり、後でいくら訓練しても育たない。
ドラフトにかかる選手は、少なからずその素質は持っているようです。
ただ3拍子揃って超一流という選手はめったにいないそうです。
俊足だが、弱肩、非力な選手とか、つぼにはまると大きな打球を飛ばすが、守備はお粗末であるとか様々な特徴を持った選手がいます。
こうした欠点はあるが、なにか一つだけ他の選手にはない、キラリと光るものを持っている選手こそがプロ野球の選手として大成することが多い。

すぐにダメになるになるのがすべての面で平均点の選手だそうです。
高校、大学、社会人で鍛えられて、欠点を修正して全ての面でそつなくこなすことができる。
しかし走攻守のどれも人並みであるが、差別化できるほどのものではない。


それよりは欠点だらけだが、チャンスで代打に出す相手に嫌がられる選手、守備ではめったにミスをしない、送球が正確である、代走に出すと飛び抜けて足が早い、ピッチャのモーションを盗むのがうまい、常にベンチで味方を鼓舞してくれる選手はベンチに入れたくなる。

欠点や弱点を持っている人は、その裏に長所や強みが隠れていると考えるのはどうでしょうか。
「谷浅ければ山低し、谷深ければ山高し」と言います。
半端でない欠点や弱みを持っている人は、半端でない長所や強みを持っている人です。大きな欠点や弱点を持っている人は、大いに喜ぶべきことなのです。
欠点や弱点のない平均的な人は、将来大きく飛躍することは難しいと言えます。

私たちは、欠点や弱点があるとそこに注意や意識を集中させて、なんとか人並みに引き上げようとします。
たとえば、ハゲである、背が低い、太っている、容姿が悪い、勉強ができない、学歴がない、能力がない、過去の忌まわしい経歴、神経質性格などです。

気になるのは自然現象ですから仕方ありません。
でも欠点や弱点にこだわり過ぎて、もともと持っている長所や強みを鍛えて伸ばすことを忘れてしまうのは大きな問題だと思います。

コンサルタントの堀紘一氏は、欠点や弱点を人並みに引き上げようとしていると、もともと自分持っている長所や強みにやすりをかけて削っていくことになると言われている。
そちらにエネルギーが吸い取られて、元々持っていた長所や強みが目減りしてしまうのです。

そういう傾向のある人は安心して付き合うことができなくなります。
気にしながらも、自分の長所や強みに目を向けて、勝負を賭けていく姿勢を持つことが肝心ということになります。





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Last updated  2023.05.26 09:55:05
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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