森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.06.13
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矢野惣一氏のお話です。

愛の欠乏感によるさまざまな問題は、愛の偏り、つまり同じ愛ばかりを求めていることが原因で起こります。

どんなにたくさん食べ物を食べても、偏りがあると栄養失調になってしまいます。
同様に、どんなに愛されても、どんなに自分を愛しても、どんなにたくさんの愛を与えても、ひとつの愛だけでは愛が偏って「愛情失調」になってしまうのです。

ポテトチップスばかりを食べて栄養失調になった人が、ポテトチップスを食べる量をさらに増やしていったところで、体調がますます悪くなってしまうのと同じです。
愛の欠乏感を引き起こしているのは、愛の全体量の不足ではなく、3つの愛の偏りなのです。
(うまくいかない人間関係は「愛の偏り」が原因です 矢野惣一 廣済堂出版参照)

3つの愛とはどんなものか。
1、他人から愛してもらうことに偏っている。依存的傾向が強い。
2、自分を愛する気持ちが強すぎる。他人を愛する気持ちが希薄である。
3、他人を愛する気持ちが強すぎる。自分を愛する気持ちが希薄である。


ひとつの愛に執着してしまうと、愛の欠乏感を生み出します。

この3つの愛を循環させることで、愛が満たされる。


1は、他人が自分を暖かく迎え入れてくれているかどうかを気にしている。
他者に依存して生きていくことになります。自立することが難しくなります。
絶えず他人の称賛や評価に振り回されている。
ミスや失敗、非難や否定を怖れて、行動は逃避的、消極的になる。

2は、自己中心的である。
自分の気持や欲求を一方的に相手に押し付けることが多くなる。
相手の気持ちや考え方を聞くことがおろそかになっています。
相手のことを批判、非難して対立的になっている。
森田でいうと「かくあるべし」を相手に押し付けている。

3は、相手の気持ちや要望を多少無理しても叶えてあげようとしている場合です。

潜在意識と顕在意識が対立してきます。
自己犠牲の気持ちが強くなると、精神的な葛藤が生まれます。

どれがより大切かという考え方ではなく、偏りをなくして、バランスをとることを心がけると人間関係は改善できると言われています。





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Last updated  2023.06.13 06:20:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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