森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.05
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昨日の続きです。
今日は、2、自分が他人に「かくあるべし」を押し付ける場合を取り上げてみました。
相手の存在、言動、感情、気持ち、意志、欲望、考え方を非難、否定する場合です。
相手を自分の意のままにコントロールしようとする態度に出ることです。

「かくあるべし」を他人に押し付けていると、そのときはストレスを吐き出したので少しだけすっきりします。
しかしその結果は恐ろしいものがあります。
当然相手は反発してきます。言い争いになります。喧嘩になります。
相手との力関係に差がある場合、あからさまな反発がない場合もありますが、その怨念は潜在意識の部分にしっかりと刻まれます。
しかもそれは多くの賛同者に拡散してしまいますので、自分が孤立することになります。

強迫神経症の人は一匹狼的なところがありますので注意が必要です。

それを避けるために、自分の感情、気持ち、意志、意向、欲望などはできるだけ抑圧する傾向があります。
自分の本音、素直な気持ちを軽視、無視するようになるのです。
それが習慣になって気が付かなくなります。
そして生きることが辛くなってくるのです。
自分を粗末に扱っていると、大きなストレスで苦しむことになります。

この悪循環にはまらないようにしたいものです。どうすればよいのでしょうか。
自分の感情、気持ち、意志、意向、要望を相手に伝えたいとき、勢いにまかせて伝えることは考えものです。
その前に相手の気持ちや考えを十分に確認する必要があります。
相手の気持ちに耳を傾けることを最優先する必要があります。
この気持ちが欠けていると、相手は身構えてしまい、戦闘態勢に入ってしまいます。


その次に満を持して自分の気持ちや要望を述べる。
そして二人の間に横たわっている溝を二人で確認し合う。明確にすることです。
溝を見つけることができれば、その溝を埋めるために話し合いをする。
交渉の過程で譲るところがあれば譲る。妥協できるギリギリの交渉を続ける。

この順序を間違わなければ、自分の「かくあるべし」を一方的に相手に押し付けることを回避できます。





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Last updated  2023.09.05 06:20:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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