森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.18
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傾聴とは相手の話に耳を傾けて、相手の感情、気持ち、考え、立場、行動を理解しようとすることです。

しかし傾聴できたが、とても共感、受容できないこともあります。
例えば、幼児を連れてスーパーに言ったとき、欲しいものを見つけて、願いが叶わないときに、床に身を投げ出して泣き叫ぶことがあります。

そういうとき、子どもを叱りつける。懲らしめる。
欲しいといったものを買い与える。機嫌を取る。
険悪な事態を避けるために、とりあえず丸く収めることを考えるようになります。
短絡的な思い付きを手あたりしだい実行して問題を解決をめざす。
「今回だからね」と子どもに迎合するのは簡単ですが、後につながらないので後味が悪いものになります。

これに対して森田先生曰く。

つまり、白か黒かどちらかに態度を決めたがる傾向が強い。
宙ぶらりんな精神状態は居心地が極めて悪いのです。
せっかちに、対症療法のその場しのぎで対処しようとする。
こういう短絡的で思い付きの行動は、どう転んでもよい結果をもたらさない。
かえって火に油を注ぐようなことになってしまう。

どうしてよいか分からないときは、困ったものだという純な心のままにして態度を保留にすればよい。
困ったものだ、恥ずかしい。どうしてやろうかとああも思い、こうも工夫して、子どもを観察したり、他のことをしていると、いつとはなしに、子どもは泣きやんでくる。
親が気をもんでいるうちに、子どもは自分一人で折り合いをつけて元の状態に戻ってくる。
そんな理想通りに事が運ぶはずはないと思ってもこれが事実です。

これとは逆に短絡的、思い付きでその場を何とか収めようとする対応は、相手を益々反抗的な態度にしてしまいます。
度重なると親子の人間関係は壊れてしまいます。
どうしようかと迷い、不安定な精神状態のままでいることは、落着かなくて不快感で押しつぶされそうになります。ここをぐっと我慢する。

自分で自分の不満不平と向き合わざるを得なくなります。
そういう状況になれば、子供は一人で自分なりの解決策を見つけだすようになるのです。
これは親がその場しのぎの対応をするよりもはるかによい結果を招きます。





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Last updated  2023.09.18 06:47:37
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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