森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.10
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雑談の前に、まずは笑顔で挨拶をすることが肝心です。
挨拶は人間関係の基本になります。
ここで躓いていては次に進むことは困難です。

つぎに、雑談の話題は前もって準備するのもいいのですが、それよりもまず心がけたいことがあります。
その時、その場で目のついたものを取り上げるようにするのです。
相手の様子が以前と比べて変化していたらそれを取り上げて話題にする。
以前行ったときと状況が変わっていたらそれを話題にする。

「髪型変えましたか」「その服装は初めて見ました」
「顔色が悪いようですが、何かありましたか」

「目が輝いていますね。何か目標に取り組んでいますか」
「○○さんは夏でもホットコーヒーなんですね」

相手のことだけではありません。
「この前来た時よりも内装が変わりましたね」
「このお店は行列ができていますよ」
「この魚料理は全く骨がないね」
「このワインはとびきりおいしいね」

そのためには日ごろから相手のことや目の前のことをよく観察することが欠かせません。

次に自分のことを話すよりも、相手に話してもらうという気持ちを持つ。
そのためには、相手に質問をすることです。
人間は質問されると、答えようとします。

自分の感情、気持ち、考え、意志、欲求を外に向かって吐き出すことは快感につながります。

ところが矢継ぎ早に質問攻めをされるとうんざりすることがあります。
そういうときは質問する人が聞きたいことばかりを質問しているのです。
本来は相手が話したいこと、聞いてもらいたいことを質問するとよいのです。

そんな時は、質問の前にひと言、「フィードバック」を入れることを提案します。

「それは運が悪かったね」(これがフィードバックです)
フィードバックは相手の気持ち、感情を相手になり替わって発言することです。
普通はフィードバックの声掛けをしないで、いきなり「一体どんな違反をしたんだよ」という質問をすることが多いようです。

別の例を挙げてみましょう。
「昨日の懇親会で飲み過ぎて頭がガンガンする」
「調子に乗ると、抑制力がなくなるんだよね」
あるいは、「今日は仕事が辛いね」(これらがフィードバックの言葉です)
その後で自分の聞いてみたい質問をする。
「一体どれぐらい飲んだんだい」
「ちゃんぽんはしなかったのかい」

フィードバックの言葉がけは、相手の気持ちや感情や考え方を、相手の立場に立って代弁するということです。
相手は一旦自分の気持や感情や感情を受け入れてもらうと、心を開いてくるのです。そして次にあなたの質問に快く答えようとするのです。

これは森田理論でいうと、最初から自分の感情、気持ち、意志、願望、考え方を相手に伝えるよりも、まずは相手の気持ちや意向を聞いて理解しようとすることです。人間関係を良好に保つためのポイントになります。





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Last updated  2023.11.10 22:16:03
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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