森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.19
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王貞治氏のお話です。

バッティングは感性だけど、根本は体に覚えこませる。
徹底的に身体に染み込ませる。その繰り返しなんだよ。
なぜ長い時間打つかといえば、長く打てば当然疲れる。
疲れた時って体は正直なんだ。自然体になるんだよ。
つまり、体が勝手に無理のない自然の動きをしてくれる。
自分の脳が描いている理想のスイングではなく、体が自然に回転する動き、それって実は理想のフォームなんだよね。
だから、徹底的に体を痛めつけて、もう限界っていうところでスイングしたのが理想だということ。
どこにも力みがなく、どこにも邪念がない。


この話は森田理論に通じる話だと思います。
森田理論学習で規則正しい生活をする。
凡事徹底に取り組むことが大切だと学びました。
これを習慣化することは大変難しい。
習慣化とは無意識の行動が次々にこなせる状態に持っていくことです。

規則正しい生活とは、毎日同じ時間帯に同じ行動をとり続けるということです。
まず起床時間と就寝時間を一定にする。そして3度の食事時間を一定にする。
これが骨格のようなものだと思います。
あとは人それぞれ毎日の行動を肉付けしていく。
規則正しい生活を心がけていると、心身ともに健康体になります。
注意や意識が外向きになります。

今度何をしようかと考えることはなくなり、自然の体が動いてくれるようになります。
その中で、小さな楽しみや喜びを味わうことができるようになると人生は楽しくなります。
習慣化するまではどうしても時間がかかります。
体が順応してくれるまでは3ヶ月くらいかかります。
それが1年続いた人は、完全にものにした人と言えるでしょう。


これを森田理論に置き換えると自分との対話を深めることだと思います。
「森田理論学習の要点」などで森田理論の基礎的学習をすることは大切です。
そこで自己満足している人が多いように思います。実にもったいないことです。
森田理論は活用・応用してこそ始めて光り輝いてくるものです。
森田理論には、規則正しい生活、凡事徹底の他、変化に対応する生き方、バランスをとる生き方、不即不離の生き方、物の性を尽くす生き方、物そのものになる生き方、不安の役割、不安と欲望の関係、神経質性格の活かし方、感情の法則の活かし方、生の欲望の賦活、課題や目標を持つ生き方、事実唯真の考え方などがあります。
最初はこれら全部に取り組む必要はありません。
自分が取り組みやすいものを1つか2つに絞って、深耕していく作業はどうしても必要になります。
通り一遍の学習では地中奥深くにある豊かな金鉱にはたどり着きませんが、これに取り組むことで森田理論の全貌が目の前に開けてくるようになるのです。
富士登山には5つの登り口があるそうですが、頂上についてみるとみんな同じところに到達するというのと同じことです。





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Last updated  2023.11.19 06:20:13
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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