森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.11.19
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森田理論は不安は自然現象であって人間の意思の自由はないという。
では絶えず私たちを悩ます不安に対してどう対応していけばよいのか。
湧きあがってくる不安はどうすることもできないが、その不安を精神交互作用によって増悪させることを避けることは可能だと思われます。
今日はその方法を考えてみました。

・「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という話があります。
夜道を一人で歩いているとき、ざわざわと音がすると幽霊が出たような気持になる。
先入観、思い込み、決めつけ、早合点などで、事実を見誤ってしまうのである。
不安を増悪させないためのコツの一つは不快な事実にきちんと向き合うことです。
ここで肝心なことは向かい合うだけで、後はなにも付け加えないということです。

・第2のコツは、幽霊ではなく、ススキの穂が揺れていたのだという事実が分かれば、注意や意識を次の不安に向けていくことです。

また猪や鹿などの動物にも注意する必要があります。

・完全主義、理想主義、完璧主義の強い人は不安に振り回されてしまいます。
森田でいう「かくあるべし」の強い人です。
私の場合、人から無視される。軽視される。非難される。否定されるような人間になってはいけないというものでした。
しかし現実は理想とはかけ離れたことばかり起こりました。
その結果、「予期不安」「予期恐怖」などで積極的な行動ができなくなってしまいました。
消極的な行動でお荷物社員となり周りの人から益々非難されるようになりました。
「かくあるべし」によって、コントロール不可能な自然な感情を忌避していると、真綿で首を詰めつけられるような状態になります。
ではどうするか。私の場合、上記のような「かくあるべし」が出てきたとき、それを客観的な目でながめてみるようにすることでした。
「かくあるべし」と格闘しない。「かくあるべし」を否定しない。「かくあるべし」をそのまま価値判断しないで認めるということです。
自分は観念中心でそのように考える癖があるということを自覚する。


・「新しい行動は新しい感情を作り出す」という言葉があります。
不安で押しつぶされそうになったとき、この言葉を思い出すようにする。
行動の基本は、規則正しい生活習慣を作り上げることです。
すると「この次に何をしようか」などとは考えなくなります。
自然に身体が動き出す習慣作りは3ヶ月くらいで出来上がります。


・不安でうつ状態に陥りやすい人は、ストレス発散のアイテムを持っておくことをお勧めします。
たとえば、私の場合、収集したユーモア小話や川柳見る。
マーラーの「巨人」を聴く。藤沢周平の小説を読む。
プロジェクトXで瀬戸大橋建設の現場監督杉田秀夫氏のDVDを視聴する。
You Tubeで漫才やコントを見る。





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Last updated  2024.11.19 06:20:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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