例えば次のような見通しが立ったときだけ挑戦するという人がいます。
絶対に成功間違いない。失敗するなどということはほぼ考えられない。
絶対に注文をもらえて成約に結びつくはずだ。
損をすることは考えられない。絶対に得になるはずだ。
絶対に大儲けできるはずだ。投資資金を間違いなく回収できるはずだ。
赤字になるなんて考えられない。
課題や目的は絶対に達成できるはずだ。
必ず優勝できるはずだ。必ず勝てる。
講演、演奏、スポーツでは成果をあげて拍手喝采になるはずだ。
みんなから一目置かれて、憧れの的になるはずだ。
このようになることが予想される場合のみ挑戦する。
それ以外は挑戦はあきらめて、現状維持に甘んじてしまう。
リスクを取らないので、危険な目に遭うことも少ないが、成功体験や充実感、人生の醍醐味を味わうことはできません。
人生で完全、完璧、100%理想通りに事が運ぶことは滅多にありません。
所期の目的を達成した場合でも、紆余曲折の困難な道を乗り越えています。
思い切って挑戦することは、障害物が次々と待ち構えているはずだとは考えない。
また乗り越えることが困難な障害物に出会うと、すぐにやる気をなくして、撤退してしまう。
障害物が何もなくて何の苦労もなしに目的が達成できることばかり考えている。
所期の目的が達成できるかどうかは全く未知数です。
また成功確率は10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%と違いがあります。
我々の場合は80%以上の確信が持てたときはなんとか挑戦する。
それ以下の時はリスクが大きすぎると判断して、挑戦することはあきらめる。
そうなると、絶好のチャンスが訪れても指を咥えて静観することになる。
あとで「しまった。どうして思い切って挑戦しなかったのか」と後悔することになる。
普通の人は成功確率が30%くらいあれば、成功を夢見て果敢に挑戦していく。
例えばどんなに能力のある野球選手でも、10回バッターボックスに立てば70%は凡打に終わります。
その70%の失敗が気になって、野球は金輪際しないという態度では、プロ野球の世界で家族を支えていくことは不可能です。
失敗を受け入れながら、あえて挑戦している人はどんなメリットがあるでしょうか。
まず忍耐力が鍛えられます。嫌なことからすぐに逃げないで、我慢して耐えて立ち向かうことは人間として大切な資質です。
仮に成功すれば、自信をつけて次の目標に挑戦できるようになります。
また失敗を経験することで、失敗に学び成功のためのノウハウをどんどん積み重ねることができます。
それは能力の獲得につながります。人間的に一回り大きく成長できます。
いつも逃避している人は、成功による自信、失敗から次に活きる教訓などを学ぶことがありませんので、その差はどんどん開いていくばかりとなります。
挑戦しているときはものそのものになって、時間を忘れて工夫、改善、改良に取り組むことになります。
このことを森田理論では、「努力即幸福」と言います。
せめて50%の成功確率があれば、思い切って挑戦することをお勧めいたします。
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