森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.06.15
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私は3つの仕事を続けてきた。
大学を卒業して書籍の訪問販売をしていた。
本当は記者として全国を飛び回って記事を書く仕事をしたかったのだが、そういう仕事にはありつけなかった。
希望を持って辛抱してやっていたが、最後には精魂尽き果てて9年で退職した。
営業の仕事は私の望む仕事ではないと実感した。

次に、営業事務の仕事に就いた。最初は自分に合った仕事だと思っていた。
そのうち仕事ぶりが認められて中間管理職の仕事を任された。
しかしマネージメントの仕事はうまくできなかった。
対人恐怖症の私は基本的に人が怖い。

会社は人間関係で衝突することが多く、ストレスだらけで胃潰瘍になった。
今考えると失敗体験、社会体験不足の状態で大人になることは、社会に適応することが難しくなることを痛感したが後の祭りだった。

なんとか定年近くまで持ったのは生活の発見会の仲間のおかげであった。
困った時は集談会や支部の仲間がついているというのが心の支えになった。
一人孤立したまま神経症を抱えて生きていくことはできないというのが実感です。
集談会や支部の仲間に大いに助けてもらう事ができたのは、私としてもできる範囲の世話役を引き受けたことがよかったと思う。

集談会の仲間から役に立ったアドバイスは次のようなものでした。
・「月給鳥という鳥になって餌をせっせと獲ってきて家族を養いなさい」
・「超低空飛行で十分ですよ。墜落することだけは避けましょう」
・「会社員の生活はよい時もあれば悪い時もある。波がありますよ。悪い時にあわてないようにしましょう。私たちが応援しますから」
・「あなたがリストラされないのは最低限の仕事はできているということですよ。その事実を認めましょう」


次にマンションの管理人の仕事に就いた。対人恐怖症の私には適職だった。
仕事は自分の裁量で決めることができるので仕事が苦痛という事はない。
仕事をしながら、問題点や課題を発見して取り組んでいるので、毎日宝探しをしているようなものだ。
残業も定年もない。今では80歳~90歳くらいまでは働きたいと思っている。
毎日仕事で6000歩以上歩き、階段上りで足腰を鍛えることもできる。

一日中家に居るよりは充実した時間を過ごしている。

3つの仕事を経験して思ったことは、仕事が辛い、職場の人間関係でストレスを抱え込むのは心身ともに辛いことだと思う。
何のために生まれてきたのかと悲観的になります。
いやなことはしない。やりたいことだけを自由自在にやって生きていくというのは現実問題として無理でしょうという話をよく聞きます。確かにその通りかもしれません。

私は37歳で森田に出会ったが、今考えるともう少し早く森田に出会っていたらと思う。
20代で森田に出会っていたら、仕事への取り組み方、マネージメントで躓かないコツ、バランスのとれた生き方、人間関係を良好に保つコツ、好奇心、興味や関心を活かした生き方、心身を健康に保つコツ、子育てのコツなどをつかむことができたのではないか。
でも遅まきながら森田に出会ったからこそ、今の自分があると感謝している。
今は私の反省点をこのブログを通じて今苦労している人達に役立ててもらいたいと思っている。





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Last updated  2025.06.15 06:38:47
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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