森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.08.01
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カテゴリ: 最新の脳科学
依存症は、アルコール、ギャンブル、薬物、ニコチン、ネットゲーム、買い物、風俗などいろいろとあります。
依存症に陥ると、健康を害し、経済的な破綻をもたらし、家族をバラバラにし、職を失い、時には犯罪者として刑務所に収監されます。
依存症に陥ると、生活基盤が破壊されて、悲惨な人生が待っていますので予防することが大事になります。

依存症には4つの特徴があります。
①強迫性がある。依存症に陥ると、やめたくてもやめられなくなります。
②反復性があります。やめられなくなり、際限なく繰り返します。
③衝動性がある。思いついたら、すぐに行動に移してしまいます。
④貪欲性がある。とにかく執拗に追い求めていくようになります。
(やめられない人々 榎本稔 現代書林 81ページ)


これらの特徴は神経症で苦しんでいる人の特徴と重なるところが多いように思われます。

①大事なことを一人で決められない。誰かに頼ろうとする人。
責任ある行動をとることができない人。
問題が起きるとすぐに言い訳をする。責任転嫁をする人。
気に入らないことがあるとすぐに感情を爆発させる人。

②「機能不全家族」に育てられて、そのまま大人になったような人。
分かりやすくいえば過保護に育てられた人。

③人からの依頼に対して、断ることができないような人。人に依頼するもできない人です。

④人づきあいやコミュニケーションが苦手で単独行動を好む人。

⑤自分にとって都合の悪い事や、苦手なことがあると、その場からすぐに逃げてしまう人。

⑥定年後や子育てが終わって、次の目標が見つけられない人。



⑧衝動的で後先のことを考えないで行動する人。すぐにキレてしまう人。

⑨新しいことを始めるときに、過度な取り越し苦労をして、せっかくのチャンスを逃してしまうような人。

⑩自己主張が強く、融通が効かない人、相手と妥協することができない人。
(同書 97ページ参照)

精神科医の榎本稔先生は、依存症の専門家です。

脳の部位でいえば、前頭前野、ドーパミンによる報酬系神経回路、扁桃体などの機能が変化したり、バランスが崩れている。
その他子どもの頃のストレスやトラウマ体験、遺伝的要因、薬物の副作用などが考えられる。
依存が進むと、前頭前野がダメージを受け、自制心や判断力が低下してきます。

依存症の人は榎本医師の病院で治療していくしかありません。
榎本先生は、依存症に完治はないと言われています。
脳が正常に機能するまで回復することはないそうです。
ただし依存症を再発させないことは可能だと言われています。
依存症予備軍の方は、詳しくは榎本稔医師の著書をお読みください。

依存症は誰でも何かをきっかけで陥る可能性があります。
ここでは予防法について説明します。

①依存性のある物質・行動に安易に近づかない。友達に勧められて、「試に」「一度だけ」というのが、依存症に陥るきっかけとなるのです。

②不安やストレスを抱えていると、その苦しさから逃れるために依存症になることがあります。解消法の一つとして森田理論学習をお勧めします。

③付き合う人を選ぶ。孤立を避ける。信頼できる人と一緒に行動する。専門家に相談する。

④依存症は本人意思の問題として誤解がありますが、依存症は脳に回復不可能な損傷を抱えているという正しい知識を持つことが大事です。そして早期発見、早期対応が決め手です。





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Last updated  2025.08.01 06:41:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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