森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.10.29
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カテゴリ: 感情の法則
怒りや嫌な気分に振り回されて、問題行動ばかり起こしている人はどうすればよいのでしょうか。
いきなり切り替えるということは難しいと思います。
少しずつ、徐々にという気持ちで取り組むことが大事になります。
いろんな方法があると思いますが、ここからは私の取り組んでいる方法をご紹介します。

怒りの感情はひと山登り切るのに5秒から10秒ほどかかると聞きました。
このわずかな時間をどうやり過ごすかでその後の展開が大きく変わってきます。

北野武氏によると、人間関係では「間」をとることが肝心だと言われる。それができない人は「間抜け」な人になるそうだ。
人間関係で「車間距離」をとらないと、追突事故につながります。
事故になると後始末が大変です。

これは相手を寛容な気持ちで許容することだと思います。

売り言葉に買い言葉的な対応は、スズメバチの巣をつつきまわすようなものです。
あるいは、反社会勢力の人を挑発するようなものです。
これでは身体がいくつあっても足りません。
こんなことをすれば、逆に返り血を浴びてしまいます。
そのためには、 ​​「5秒から10秒の耐え難い時間を何としてもやり過ごすのだ」​​ という強い覚悟を固めることが必要になります。

そのためには次のことを実行することを提案いたします。

①何とかその場を離れるようにする。ちょっと腹が痛くなりました。トイレに行かせてもらえませんか。その場を離れて、自販機のコーヒーを飲む。別の部屋に移動する。

②そして深呼吸に集中する。

③「1日10秒マインドフルネス」(藤井英雄 大和書房)の132ページに、怒りで我を忘れそうになったときのエクササイズが紹介されています。



⑤意識して眼を動かす。顔の向きを固定したまま、眼だけを左右に動かす。詳しいやり方は2023年6月21日の投稿をご覧ください。

⑥いつも一言多い人は発言を控えて、聞く方に専念する。

⑦後から信頼している人に愚痴を聞いてもらうようにする。

⑧我慢できたら自分にご褒美を与える。自分をほめてあげる。食べたいものを食べる。

⑨反発したいことは口に出すのではなく、紙に書くようにする。これは夫婦喧嘩のときの森田先生のやり方です。



⑪怒りの感情を客観化して実況中継する。トイレなどに緊急避難して、「ただいま上司に叱責されて怒り心頭でパニクっております。台風が通り過ぎるをトイレで静観しております」

⑫アドラーは怒りの感情を利用して相手をコントロールしようとしているのだと言っています。
タテの人間関係は対立してくる。ヨコの人間関係を作るためには他者貢献を心がける。

⑬山崎房一氏は、「人間は人生という舞台で人を感動させるドラマを演じている」と考えましょうと言われています。
人間関係を円滑にし、心の安定を願うなら、言葉や態度を心の動きから完全に切り離し、役を演じながら生活すればよい。そうすれば人相もよくなる。
その妙を心得ている人物を私たちは、円熟した人と呼ぶのではないでしょうか。
​人生はドラマ、人間はみんな役者、社会が舞台 人に感動を与えられる役者をめざしましょう!

これらを全部やる必要はありません。
また「感情と行動の分離」はこれ以外にもいろんな方法があると思います。
自分が取り組みやすいもの、即座にできるものを用意して実行していきましょう。






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Last updated  2025.10.29 06:20:04
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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